海外赴任の準備
海外赴任中は便利なサービスで快適に過ごそう!事前準備は必要?
海外赴任が決まって、不安に感じることは生活に身近だったものが変化してしまうことではないでしょうか。「テレビ番組」「食事」「水」など日本での生活と同じように利用したい場合の便利なサービスや情報をご紹介します。事前の手続きが必要なものもありますので注意しながら、出発準備の参考にしてください。
この記事で書かれていること
海外赴任先で日本の食品などを変わらず楽しむには
海外在留邦人が増える中、日本語テレビの配信や日本食宅配サービスなど、海外在留邦人向けサービスが年々増えてきているので、出発前にチェックしておきましょう。
申し込みは、現地到着後にインターネット上で手続きが可能なものと、主にテレビ配信サービスなどのように、機器の購入や設定などのため出発前に手続きが必要なものとがあるので要注意です。
日本のテレビ番組を見たい場合は?
動画配信サービスの人気で、日本国内でも世界中の番組が見られる時代になっています。しかし、日本国内で利用できる動画配信サービスは、国外からのアクセスは認められない場合が多いです。なぜなら、配信コンテンツが日本国内の視聴に限定されているからです。そのため、赴任先で日本のテレビ番組を視聴したい場合には、改めて海外から視聴可能なサービスに加入する必要があります。
日本のテレビ番組を見る2つの方法
※自身で内容確認の上、自己責任でお申込下さい。
上記の表を参考にすると、現在、海外赴任者が利用している日本のテレビ番組視聴サービスは大きく分けて2種類があります。1つは日本のテレビ番組を中心に放送している衛星放送やケーブルテレビを契約して、従来の衛星放送のように受信アンテナとレシーバーを設置する方法です。もう1つはインターネットを利用した海外滞在者向け動画配信サービスを利用する方法があります。こちらはパソコン経由であったり、データ配信であったり各社仕組みはさまざまです。
選ぶ時には番組がどのように発信され、どのように現地で受信しているのか、確認することが必要です。ネット経由のサービスは近年増加する新しい分野で、利用者も多い半面、著作権や著作権隣接の問題が発生し裁判になっているケースも一部生じているのが現状です。
日本語の本や新聞を読みたい場合の注意点
海外で販売されている日本語の書籍は、国内よりもかなり高額になっています。そこで便利なのが電子書籍サービスです。海外からのアクセスが可能なサービスも出てきているので、出発前にアクセス条件など含めて調べておきましょう。
また一部の書籍通販サイトでは、海外発送も行なっているので合わせて確認ください。ただし各国で禁制品として扱う書籍もあるので、その点、注意が必要です。また各新聞社も、電子新聞の海外配信などのサービスを行なっています。
日本の食品や日用品の調達にはネットを利用しよう
日本食ほか、日本の日用品など、どうしても現地で手に入らない日用品を調達するには宅配サービスが便利です。ネット経由で注文し、海外の自宅まで宅配してもらうもので、食品他、お土産にしたい日本の名産品など、サービスはかなり充実してきています。最近では赴任先の輸入規制も把握した上で安全に手配をしてくれる気配りも期待できます。
事前準備が必要な郵便物転送サービス
赴任中でも国内の郵便物は定期的にチェックしたい、という場合、郵便物転送サービスがあります。転送先住所を郵便局にあらかじめ届け出ておくと、転送サービス業者が定期的に郵便物を赴任地まで郵送してくれるサービスです。
一時的に実家などで保管してもらう方も多いですが、遠方で引き取りが難しい、あまり負担はかけたくない、という時にも便利でしょう。日本国内で転送先の届け出などの手続きが必要なので、出発前の検討をおすすめします。
意外と盲点の「水」対策に持っていくもの
海外生活が始まるまで、意外と気がつかない日本の生活との違い、その1つが「水」の違いです。水はカルシウムやマグネシウムの濃度(硬度)の違いによって、硬度の高い硬水と、硬度の低い軟水に分けられます。飲料水として好んで硬水を飲んでいる人もいますが、では生活用水として硬水を使うとどうなるのでしょうか…。
日本の生活用水は多少の地域差があるものの基本的に軟水です。しかし世界中を見渡してみると生活用水として硬水を使っている国は意外に多く、ヨーロッパではほとんどが硬水で、日本の生活用水の2倍あるいは3倍以上の非常に硬度が高い水を使っている地域もあります。海外赴任者の中でも、気がついたら髪が傷んでいた、肌があれていたなどの影響がでている人もいるほどです。慣れない硬水が皮膚に影響を及ぼしていたり、硬水の場合は石鹸カスができやすく、それで髪がごわごわになってしまっていたりします。
そこで最近では硬水を軟水に変えるフィルターが販売されています。お風呂場であればフィルターが付いているシャワーヘッドもあるので、購入して持っていけば、自分で取り付けて使う事ができるので大変便利です。子どもがまだ小さく、肌が敏感な場合には、用意しておくと安心でしょう。
※こちらは、2023年12月1日発行の「海外赴任ガイド2024年版」を元に作成しています。紹介内容が原文と異なる場合もあります。