
渋谷にある小論文専門塾・翔励学院(しょうれいがくいん)は、総合型選抜や学校推薦型選抜、帰国生入試に対応した少人数の個別指導塾です。
小論文や志望理由書、面接対策を「表現のテクニック」だけでなく、考え方そのものから鍛えてくれるスタンスが特徴で、毎年多くの受験生が第一志望に合格していると紹介されています。
一方で、オンライン指導は一切なく渋谷教室への完全通塾制、短期(3か月以内)の受講は不可という条件があるため、通えるご家庭はかなり限られます。
この記事では、翔励学院の特徴やコース、料金・評判を整理しつつ、「都内在住の帰国子女家庭にとってどんな場面で選択肢になりうるのか」「通塾が難しい場合はどんな別ルートがあるのか」を帰国子女ラボの視点からまとめました。
「対面で日本語の小論文をしっかり見てほしい」「オンラインではなく、教室で厳しめに鍛えてくれる塾も知りたい」というご家庭の参考になればうれしいです。
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【H2】翔励学院とは・特徴(帰国子女に向いている理由)
翔励学院は、東京都渋谷にある小論文専門の個別指導塾・予備校です。
小論文・面接・志望理由書などの指導を通して、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、帰国生入試、社会人入試などの対策に対応している塾です。
開講以来、毎年ほとんどの生徒が第一志望の大学に合格していると紹介されており、小規模教室ならではの密度の高い授業を行っています。
また、誰でも入会できるわけではなく、無料学習相談の後に入会審査が行われます。
「覚悟を定めて学び切る生徒」を受け入れる方針で、宿題も含めてかなり本格的な指導が行われる塾です。
帰国子女や海外経験のある子にとっては、「海外での経験をどう小論文や志望理由書に落とし込むか」を専門家と一緒に考えられる点が大きな魅力です。
帰国子女家庭から見たとき、翔励学院が持つ最大の価値は「対面で専門的な小論文指導を受けられる数少ない塾」である点です。
帰国子女向けの指導はオンラインが主流になっていますが、対面で手元の書き込みや反応を見ながら進められる塾は多くありません。
すでに帰国して都内に住んでいるご家庭で
日本語の小論文や志望理由書をしっかり固めたい 対面で細かい表現や考え方を直してほしいというニーズがある場合、翔励学院は選択肢に入りやすい塾だと感じます。
反対に、現在海外在住のご家庭にとっては、完全通塾型であることから受講は現実的ではありません。
短期帰国(3か月以内)の指導にも対応していないため、海外在住の期間はオンライン家庭教師の方が適しています。

翔励学院の指導は、小論文を軸にしながら、受験方式ごとに次のような対策を行う形で整理されています。
【H3】総合型選抜対策総合型選抜では、小論文・面接・提出書類(志望理由書や活動報告書など)の対策をセットで行います。
希望する大学の傾向を分析し、「大学がどのような人物を求めているか」「どんな考え方が評価されるか」を踏まえて、小論文や書類の内容を練っていく方針です。
【H3】学校推薦型選抜対策学校推薦型選抜対策では、学内選抜に向けた準備から、本番の大学入試までを見据えた小論文・面接指導を行います。
志望理由の整理や、学校での活動をどのようにアピールするかなど、推薦入試ならではのポイントを押さえた指導が受けられます。
【H3】一般選抜対策一般選抜で小論文や面接が課される大学に向けて、小論文の書き方とテーマごとの考え方を身につける指導を行います。
多くの受験生が苦手とする「与えられた資料の読み取り方」「論点の整理」「自分の意見の構成」などを、個別指導で鍛えていきます。
【H3】帰国生入試対策帰国生入試対策では、海外での経験を活かした指導を行うと公式に説明されています。
海外校やインター校での学び・活動を、志望理由書や小論文の中でどう位置づけるか、どのエピソードを中心に語るかなどを一緒に整理していきます。
【H3】社会人入試・編入・就活等の対策社会人入試・編入・大学院入試、就職活動などで小論文や面接が必要なケースにも対応しています。
社会人向けの入試や編入試験では、これまでの職務経験や学び直しの目的を言語化する必要があり、その部分を専門家と一緒に整理できるのが特徴です。
帰国子女の場合、海外校・インター校での経験が豊富でも、それを日本語の小論文や書類に落とし込む過程でつまずくことが多いです。
翔励学院は帰国生入試ページを設けており、こうした「経験の日本語化」「学びの構造化」は得意としています。
一方で、通塾が必須である点は忘れてはいけません。
都内に住んでいる、もしくは受験期間中に継続して通える家庭でなければ選びにくい塾です。
そのため、
帰国後に東京へ引っ越した家庭 中学〜大学で東京近郊の学校を目指す家庭にとって現実的な選択肢になることが多い印象です。
\ 帰国子女とも相性がいいスクール /
どんな子におすすめ?
翔励学院は、帰国子女向けに特化した塾ではありませんが、帰国生入試に対応している点と、対面で小論文指導を受けられる希少性から「都内在住の帰国子女」には相性が良いタイプの専門塾です。
ただし、完全通塾制でオンライン指導は一切ないため、海外在住の段階では受講できません。
「すでに帰国している」ことが受講の大前提になります。
翔励学院は、次のようなタイプの受験生・ご家庭に向いている塾だと考えられます。
【H3】小論文・書類を本気で鍛えたい子小論文や志望理由書を、自分だけではどうにも伸ばし切れないと感じている子には、翔励学院のような専門塾は向いています。
特に、総合型選抜や学校推薦型選抜では、小論文・書類の完成度がそのまま合否に直結するため、プロと一緒に文章を積み上げていく環境は大きな安心につながります。
帰国子女の場合、海外校やインター校で積み上げてきた経験そのものは豊富でも、それを日本語で論理的に説明したり、大学が評価しやすい形に整理したりするのが難しいことがあります。
翔励学院では、表面的な添削ではなく「なぜその経験が大事なのか」「そこから何を考えたのか」といった思考の深掘りを重視するため、経験を言語化する力が自然と鍛えられます。
英語や一般科目は自分で伸ばせても、日本語の文章だけはどうしても独学では限界を感じる——そんなタイプの子には、対面で丁寧に見てもらえる翔励学院は相性が良いと感じました。
【H3】帰国後の出願書類・小論文が不安な子帰国後に初めて日本の受験方式に向き合うと、書類や小論文の作り方が分からず戸惑う子は多いです。
海外校での生活は充実していても、日本語での学びの「まとめ方」や「伝え方」を知らないため、志望理由書を書く段階で手が止まるケースもよくあります。
また、帰国直後は学校選びや生活の立て直しで時間的な余裕が少ないことが多く、家庭だけで書類を整えるのは負担が大きくなりがちです。
翔励学院は、小論文や書類の方向性を一つずつ丁寧に整理していくスタイルなので、「どこから手をつけていいか分からない」という段階の子でも無理なく取り組めるのが安心ポイントです。
経験の棚卸しや、大学側に伝わりやすい構成の作り方を一緒に進めてもらえるため、帰国後に書類準備で焦っているご家庭にも適しています。
【H3】厳しめの指導でしっかり鍛えられたい子翔励学院は、どちらかというと「自分の考え方を深掘りしたい」「本気度の高い指導を受けたい」というタイプの子に向いている塾です。
宿題量も少なくなく、授業中には表面的な書き直しではなく、思考そのものを問われる場面が多いため、しっかり取り組む姿勢が求められます。
帰国子女の場合、海外校での自由度の高い学びに慣れている子ほど、日本の入試に合わせて“論理の筋道”を立て直す必要があり、その作業は決して軽くありません。
厳しめの環境の中で、自分の言葉と向き合いながら文章を磨いていく経験は、総合型選抜だけでなく、大学に入ってから必要になるアカデミックな日本語力にも確実につながります。
短期間の「ちょっとだけ対策したい」タイプではなく、腰を据えて鍛え上げたい子ほど価値を感じやすい塾だといえます。
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料金・入会の流れ
翔励学院の個別指導は、1コマ80分で1回あたり約9,000円程度と案内されています。
これは、小論文のスペシャリストからの指導、さらに、志望校選びもサポートしてもらえる専門塾にしては良心的なお値段だと思います。
(初月のみ)一般: 29,000円
受験生:49,000円<受験生>
入会年度(4月~翌年3月)の間に大学入試や
各種試験を受験予定の方。
<一般>
上記以外の方(高校2年生3月までに入会された方、
受験予定がない方など)
<入会金に含まれるもの>
入会手続き 志望先の分析・研究 施設費 教材費
個別指導方針作成 授業報告書作成入門コース38,000/月4コマ<対象>
準備(受講)期間が1年1か月以上ある方。
<内容>
入門コースは月4コマで、小論文の基礎を学びながら、大学・学問分野・職業や業界についても知ることで、自分に合った進路を探せるコース。大学附属高校に通う帰国生など、受験予定はないけれど学びたい人にも利用されています。標準コース75,000円/月8コマ<対象>
準備(受講)期間が12か月~10か月程度の方。
<内容>
標準コースは月8コマで、小論文学習を始める生徒が最も多いコースです。志望大学の小論文の傾向と対策に加え、志望理由書や活動報告書に書く内容も学び、どの進路を選んでも対応できる力を身につけられます。お急ぎコース 90,000円/月10コマ<対象>
準備(受講)期間が9か月~7か月程度の方。
<内容>
お急ぎコースは月10コマで、志望大学の小論文のうち、出題されやすいテーマから優先的に対策するコースです。
提出書類が必要な場合は、入会後すぐに書類作成の準備や志望分野の研究に取り組みます。緊急対応コース106,000円/月12コマ<対象>
準備(受講)期間が6か月~4か月程度の方。
<内容>
志望大学の小論文のうち、出題されやすいテーマに絞って集中的に対策し、志望理由書などの提出書類がある場合は、通常より短い期間で準備を進めるコースです。
※料金やコース内容は変更される可能性があるため、実際に検討する際には必ず公式サイトや最新の案内を確認してください。
注意したいのは、翔励学院では短期(3か月以内)の受講を受け付けていないことです。
そのため、「夏帰国の数週間だけ受けたい」「冬休み期間だけ通わせたい」といった利用はできません。
受験まで継続して通える環境が整っている家庭でなければ、実際の利用は難しいため、進学先や居住地の計画を含めて検討する必要があります。

学習相談希望の方、入会希望の方、その他ご相談・ご質問のある方は、ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。相談予約可能日をお知らせいたします。
※お電話での予約は承っておりません。
主任講師に相談したい人向けに、渋谷教室で40分ほどの無料学習相談を実施しています。
小論文だけでなく学校生活などの悩みも、答えられる範囲で相談できます。
相談は本人から状況を聞きながら進めるため、保護者のみの参加では具体的なアドバイスや入会審査が難しく、本人の出席が必須です(保護者の参加は任意)。
学習相談のあと入会を希望する場合は、その旨を連絡します。
面談時の様子などを踏まえ、翔励学院の指導についていけるか、責任をもって受け入れられるかを総合的に判断し、入会可否が決まります。
入会審査の趣旨や基準の一例は、学院のブログで説明されています。
受け入れ可能と判断された場合、手続きの案内があり、相談内容に応じて適切なコースと受講回数が決まります。
受講形態が確定したら入会書類を作成し、契約内容を確認したうえで、初回授業の準備に進みます。
初回授業で入会書類を提出し、本格的な指導がスタートします。
初回時に丁寧なチェックを行い、一人ひとりに合わせた学習計画を立てます。
翔励学院は、希望すれば誰でも入れる塾ではなく、「メンバーとしての自覚」と「最後まで学びきる覚悟」を持つ生徒だけを受け入れる方針です。
翔励学院は、無料学習相談のあとに入会審査があり、「来る者は拒まず」の塾ではないぶん、少数精鋭の環境で一人ひとりをじっくり見るスタイルの塾だと言えます。
誰でも簡単に入れるわけではありませんが、その分、受け入れが決まった生徒には、少人数だからこその手厚いサポートと密度の高い指導が提供されます。
公式サイトでも高い合格実績が紹介されており、「とりあえず受からせるための付け焼き刃」ではなく、自分の頭で考え、言葉で伝える力を、将来にわたって使える形で身につけたい生徒に向いている塾だと感じました。
塾比較サイトや口コミサイトでは、
小論文の書き方だけでなく考え方まで変わった 厳しいが納得感のある指導だったなど、指導の質を評価する声が多く見られます。
また、
1対1の個別指導としては料金が良心的という意見もあります。
一方で、「入会審査があること」「授業以外のサービスがほとんどないこと」などをデメリットと感じる声もあります。
自習室や手厚い生活面サポートがある総合学習塾とは違い、小論文・書類指導に特化した実力主義の塾だと理解しておく必要があります。
帰国子女家庭からの口コミでは、「対面で日本語の小論文をしっかり指導してくれる塾は意外と少ないので助かった」「海外校の活動を、大学側が評価しやすい形に整理してくれた」といった声が見られます。
ただし、授業の負荷や宿題量は少なくないため、小論文を軸に“腰を据えて”取り組む覚悟がある子ほど向いています。

翔励学院は、「すでに帰国していて、東京近郊から通える」「日本語の小論文・出願書類を本気で鍛えたい」という子にとって、有力な選択肢になりうる少数精鋭の小論文塾です。
入会審査があるぶん、誰でも気軽に入れる塾ではありませんが、その代わりに一人ひとりの思考力や文章をじっくり見てもらえる環境があります。
一方で、現在海外在住だったり、通塾が現実的ではないご家庭には向きません。
その場合は、オンライン家庭教師やオンライン型の総合型選抜対策スクールを軸にしつつ、
「帰国後に日本語の小論文を集中的に仕上げたい段階になったら、翔励学院のような対面専門塾も検討する」というイメージで使い分けるのが現実的だと感じました。









