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国際郵便の4つの送り方

海外赴任の前に知っておきたいのが国際郵便の送り方。
手紙やはがきなどは、手軽に出せますが、小包などの荷物は、通関のための書類が必要であったり、輸送方法によって料金や配達のスピードが変わります。
海外赴任者の場合、日本の家族から荷物を送ってもらう時に利用することが多いようですので、事前に利用方法を一緒に確認しておくと、いざというときに安心でしょう。
海外へ手紙を送る、荷物を送る
国際郵便は郵便局で取り扱っています。
はがきは世界中どこでも共通で70円で送ることができます。
その他、書類や印刷物、小包なども扱っていますが、輸送方法によって料金とスピードが違います。
最も速く荷物を届けることができるのはEMS(国際スピード郵便)で、インターネットで追跡が可能です。
その他、航空便、エコノミー航空(SAL)便、船便を選ぶことができます。
所要日数と料金の違いで選びましょう。
なお、手紙や書類、あるいは小形包装物などの通常郵便物は追加料金で書留にすることができます。
国際郵便でEMSや小包を送る場合、荷物の種類や宛先の国や地域によっては内容品などを記入した書類「インボイス」を添付する必要があります。
通関の際に必要なもので、国によっては追加で書類が必要となる場合もあります。
なかなか慣れない作業ですが、日本郵便株式会社webサイトで案内がありますので参考にしましょう。
また「国際郵便マイページサービス」を利用すると、送り先住所の登録やインボイスの作成ができます。
さらに登録住所を印字したEMSの送り状を郵送してくれるサービスもあります。
何度も同じ住所に送る場合などに便利でしょう。
【参考】国際郵便マイページサービス
【参考】インボイスについて
EMS(国際スピード郵便)
世界120以上の国や地域に向けて、最速の航空便で荷物を届けます。
インターネット上で配達状況の確認もできるので安心です。
荷物は最大30kgまで送ることができます(宛先の国や地域によって制限が異なる場合があります)。
料金は高めですが、速く届けたい書類や荷物を送るときに利用しましょう。
航空便
飛行機で輸送するため料金は高めですが、1週間程度で配達されます。
エコノミー航空(SAL)便
2~3週間程度で配達されます。
日本国内と到着国内では船便として扱い、両国間は航空機の空きスペースを利用して航空輸送するので、船便より速く、航空便より安く送れます。
船便
船舶輸送ですので、配達までに1~3カ月と時間がかかります。
ただし、料金は安いので、時間に余裕があればオススメです。
EMSの取り扱い国・地域
●第1地帯
【アジア】
インド、インドネシア、韓国、カンボジア、グアム、サイパン、シンガポール、スリランカ、タイ、台湾、中国、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ブータン、ブルネイ、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、ミャンマー、モルディブ、モンゴル、ラオス●第2地帯
【オセアニア】
オーストラリア、ソロモン、ニューカレドニア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー【北米・中米】
アメリカ合衆国、エルサルバドル、カナダ、キューバ、コスタリカ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、パナマ、バルバドス、ホンジュラス、メキシコ【中近東】
アラブ首長国連邦、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、キプロス、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン【ヨーロッパ】
アイスランド、アイルランド、アゼルバイジャン、イタリア、ウクライナ、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベラルーシ、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マケドニア、マルタ、モナコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ルーマニア、ロシア●第3地帯
【南米】
アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、コロンビア、チリ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー【アフリカ】
アルジェリア、ウガンダ、エジプト、エチオピア、ガーナ、ガボン、ケニア、コートジボワール、ジブチ、ジンバブエ、スーダン、セネガル、タンザニア、チュニジア、トーゴ、ナイジェリア、ボツワナ、マダガスカル、南アフリカ、モーリシャス、モロッコ、ルワンダ※サイズ及び重量制限は、宛先の国・地域により異なります。また、一部の宛先の国・地域については、取扱地域が限られています。詳しくは以下の日本郵便株式会社Webサイトにてご確認ください。
【参考】EMS取り扱い国・地域一覧
国際郵便として発送できない品の例
●爆発物・危険物
火薬類(花火、クラッカー、弾薬)、引火性液体(ライター用燃料、ペイント類)、高圧ガス(消火器、アクアラング、除塵スプレー、携帯用濃縮酸素、ヘリウムガス、キャンプ用ガスコンロ、カセットコンロ用ガス、ライター用補充ガス)、可燃性物質(マッチ、ライター)、酸化性物質(漂白剤、過酸化剤、個人用小型酸素発生器)、毒物類(クロロフォルム、加熱蒸散殺虫剤)、腐食性物質(水銀、バッテリー)、放射性物質(プルトニウム、ラジウム、ウラン、セシウム)●麻薬類
国際麻薬統制委員会が定める麻薬及び向精神薬並びに宛先の国や地域において禁止されているその他の不正な薬物●生きた動物
生きた動物●わいせつな物品
わいせつ又は不道徳な物品※この他、宛先の国や地域によって発送できない品があります。詳しくは以下の日本郵便株式会社Webサイトにてご確認ください。
【参考】国・地域別情報(国際郵便条件表)
海外への発送に関するQ&A
- Q1.関税ってなんですか?
- 国内の産業を守るために、輸入される品物や商品にかかる税金です。
国によって様々ですので、赴任地の事情についてよく確認しておきましょう。
- Q2.国によって発送できない物があるのですか?
- あります。検疫上禁止されている食品や植物のほか、発火性のものなど数種類が定められています。
各国共通で輸送できないものに加え、国ごとに輸入を禁止しているものもありますので、赴任地の事情をよく確かめましょう。
【参考】国・地域別情報(国際郵便条件表)
- Q3.植物は送れますか?
- 植物検疫によって輸入が制限されている場合があります。
赴任地の植物検疫の条件を必ず確認しましょう。
事前に許可を取ることで送ることができるものもあります。
海外へ荷物を送る国際郵便のまとめ
①輸送方法によって送達日数と料金が違います。目的にあったサービスを選びましょう
②EMS・小包の場合、宛先の国や地域によってインボイス(税関への申告、検査に使う書類)が通関のために必要です
③国際郵便の場合、送る品物によって現地で関税の支払いが必要な場合がありますので、費用に含めて計画しましょう
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