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アメリカ人が喜ぶお土産 ~子ども編


 
 
  
 
アメリカ人の 子供へのお土産は なかなか難しい。
興味がバラバラだし 同じ年齢でも 幼い子から 大人っぽい子までいて
個人差が激しいからだ。
 
 
 
いろいろ悩んだ挙句 今回 私たちが持って行ったのは 
女の子用に いろんなマスコットがぶらさがっている鉛筆と 
男女兼用で 匂いつき消しゴムと ねりケシだった。 
 
 
 
 
アメリカ人でも 小学校の低学年ぐらいだと 文房具に関心がないが
(学校の備品の文房具を使い 自分の筆箱を持たないので) 
高学年~中学生になると 興味を持ち始める。 
今回は 特に 匂いつき消しゴムが 好評だったが 
さらに みんなが興奮したのが コレ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
フリクションペン
 
 
 
 
うしろのゴムの部分でこすると インクで書いた文字が消えるというもの。
 
 
 
これは 渋谷のロフトをウロウロしていたら 
外人たちが ことごとく興味を示して 
「なんだコレ?」 「なんで消えるんだ?」と 盛り上がっていたので 
お土産に ウケるにちがいないと 大量に持って行った。 
 
 
 
ボールペンの色は豊富で 
太めのサインペンや 蛍光ペンなど 種類もいろいろそろっている。 
1本100~200円ぐらいという 手ごろな値段もいい。
これは 年齢、性別を問わず かなり 喜ばれた。 
 
 
 
 
他に 最近のアメリカの子供たちにウケそうなものといえば 
「水シール」や「立体シール」。 
アメリカでも 女の子は特に シールが大好きなので 
あちらには なさそうなデザインものを持っていくと喜ばれる。 
水シールは今回の滞在中 密かにブームが始まっているのを感じた。
 
 
 
 
また キティやポケモン、仮面ライダーやシンケンジャーなどは 
アメリカでも人気なので そういう物が好きな子であれば 
キャラクターのグッズや 文房具をあげると喜ばれると思う。
 
 
 
 
 
 
そして 今回の目玉。
 
 
 
 
 
娘の親友Jessicaへの誕生日プレゼントは どうするか。
 
 
 
 
 
 
向こうで買うヒマは ないだろうし あちらのトイザラスに 
5年生の女の子を満足させられるようなものは もうないだろう。
この年齢になると 確かに プレゼント選びは 
アメリカ人にとっても悩ましいらしく
たいていは ギフトカードか ピアスだった。
 
 
 
 
しかし この1年 娘はJessicaとメールで連絡を取り続け 
彼女が相変わらず 人形遊びを卒業していないどころか 
あらたに人形や小物を買っていることを掴んでいた。
 
 
 
 
 
 
そこで わたしたちが選んだのが これ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
りかちゃんの
サーティーワン・ショップセット
 
 
 
 
 
 
 
サーティーワン・アイスクリームは 
アメリカでは バスキン・ロビンスとして親しまれている。 
りかちゃんは アメリカ人からすると 東洋的な顔立ちで 
「日本のバービーだよ」と言うと 珍しがっていた。
 
 
 
 
 
そして お店という状況設定もツボだった。
 
 
 
 
 
このショップは大変よくできていて 日本の女の子たちにも人気だそうだが
その細かさや リアルさもさることながら 
ここに 大変興味深い 日米の文化の違いを発見した。
 
 
 
 
 
アメリカでは バービーは 女の子たちの憧れだ。
 
 
 
 
 
豪邸に暮らす バービーは 巨大なオープンカーを乗り回し
飛行機のファーストクラスで ハワイに旅し、
滑り台つきのプールで 友達とパーティーをする。 
 
 
 
 
だから バービーの付属品には 「店」なんていう設定は ありえない。
 
 
 
 
バービーは ブティックで買い物をしたり 
高級レストランで ボーイフレンドと食事することはあっても 
ファーストフードのチェーン店で 制服を着て働くなんていうことは 
あってはならないのである。
 
  
 
 
 
Jessicaは バービーの 豪邸もスポーツカーも飛行機もすべて持っているが
おままごと用ではない 人形の「アイスクリームショップ」というのは 
すごく 新鮮だったようだ。
 
 
 
夢の世界に生きるバービーに対し ひたすら忠実に
バスキンロビンスの店内を再現したりかちゃんの 「リアルさ」が 
アメリカ人少女の心を とらえたというワケ。
 
 
 
 
 
喜んだのは Jessicaだけではない。
包みを開けた瞬間 誕生会に参加したお友達たちも乗り出して 
私も見せて! 見せて!と 取り合いになりそうなぐらい だった。
いろんなおもちゃはあるけれど アメリカでは売っていないというのも
彼女の自尊心を くすぐったことだろう。
 
 
 
 
 
しかし 何事もおおざっぱなアメリカ人のJessica。
人形の小道具は 1000個ぐらい買って 900個は なくしている。
アイスクリームショップの たくさんの小物たちも 
どこかへ消えるのは時間の問題だと思うが 
こちらの予想を はるかに超えて喜んでもらえたのだから
わざわざ 日本から 持って行った甲斐があった。
 
 
 
 
 
 
だけど 思う。
 
 
 
 
 
 
 
そもそも 今回は うちの子供たちがどうしても渡したいというので 
お友達用に たくさん お土産を持って行ったが 
本来 子供同士に お土産なんて必要ない。 
 
 
 
 
友達と再び会える、一緒に遊べる、その事実だけで 充分なのだ。 
 
 
 
 
再会を喜ぶ会話のきっかけとして お土産は一定の役割を果たしたものの 
子供たちは すぐに そんなものは 放り出して 外で遊んでいた。 
わざわざ 何かを買わなくても 
折り紙を折って 別れ際に手渡すだけでも充分だと思う。 
一緒に写った写真を かわいらしい額に入れてプレゼントするのも 
気が利いているし あとで現像して送ってあげても いいだろう。 
 
 
 
 
それこそ お金や物の問題ではなく 
お互いの心に 楽しかった思い出が残ればいいのである。
海を越えた友情こそ Priceless なのだから。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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