海外滞在中の子供の教育
海外在住時の日本語教育における読書の重要性
海外赴任中の生活で、子ども、特に未就学児や小学校低学年の日本語教育について悩んでいたり不安に思われる方が多いと聞きます。そんな中でも、日本語を「読む」「聞く」「話す」といった基礎教育、読書はとても重要視されています。ここでは、海外在住時の子どもの日本語教育における読書の重要性についてまとめました。
この記事で書かれていること
日本語教育における読書の重要性
本来の幼児教育においても、日本語の基礎教育である「読み聞かせ」はとても重要です。ましてや、日本への帰国を前提とする海外赴任であれば、母語である日本語教育はさらに重要性を増します。
日本国内であれば、幼児が家族以外と日本語でのコミュニケーションを取れる環境というのは自然と出来ますが、海外においてはその国や地域によって、幼稚園や保育園といった幼児教育の環境が利用出来ない場合もありますし、また現地校であれば現地の言葉でのコミュニケーションとなります。
つまり、日本語教育について、家族が意識して努力していかなくては、日本語に触れる機会は家族間の会話だけになってしまう可能性も大きくなります。
母語教育は、成長するにつれアイデンティティーの形成にも大きく影響するため、決して小さなことではありません。
そこで、日本語教育の二つの考え方をピックアップしました。
①言語としての日本語(耳に触れる、口に出す日本語教育)
・普段の家族間の会話やテレビの幼児番組やDVDなどの動画・他にも童謡・絵描き歌など、音として日本語に触れることは大事
②文字としての日本語
・絵本や児童書といった文字としての日本語を認知する上記の事から、日本語を言語と文字として認知し「聞く」「見る」「読む」を学べるツールとして、幼児期には絵本が最適と言えます。
しかし、海外において日本の書籍を手に入れるのは容易ではありません。
特に日本語の絵本や児童書は、まず現地の一般書店で見つけるのはかなり難しいと思われます。
そこで、確実に手に入れる方法として以下があります。
・海外発送対応の「絵本クラブ」を利用する
・日本の書店から通信販売で購入
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同じ絵本でも、年齢や教育の進み具合などで選ぶ絵本も変わってきます。
購入される際は、一度内容等を検討の上で購入するようにしましょう。
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オススメの絵本サービス
絵本の定期購読 絵本クラブ 年間1000万人が利用する絵本ナビ
年齢別に厳選した良書絵本を毎月2~3冊お届け。海外にいても子どもに日本の絵本に触れさせたい。そんな親御さんにも好評いただいています。
「日本語に触れる機会が少なく、子どもの母国語が心配…」
そんな親御さんにおすすめなのが絵本の読み聞かせ。
絵本には、語彙が増える、想像力や知的好奇心が向上するなど、素晴らしい効果があります。
そして何よりも、毎日の読み聞かせタイムは、親子にとってかけがえのない「幸せな時間」。
大好きなママやパパに絵本を読んでもらったこと、ママやパパの声や匂い、子どもはずっと覚えています。
お子さんの可能性を広げてあげるために、親御さんが日本語を育ててあげることが大切です。
<絵本クラブの特徴>
・選書のプロが良質な作品をバランスよくセレクト
・成長にあわせた年齢別コース・すでにお持ちの絵本は変更OK
・ママ・パパ向けのおすすめ本を一緒に注文OK(育児書や話題の本など)
<こんな人におすすめ>
・海外にいても子どもと一緒に日本の絵本を楽しみたい
・近くに日本語の絵本を取り扱っているお店がない
・日本語に触れる機会が少なく、子どもの母国語が心配
・どんな絵本を選べばよいかわからない、自分の好みでは内容が偏ってしまいそうで心配
コース・料金 | 0歳コースから小学6年生コースまで プレママコース・パパ向けコース・大人コースもあります。 月額2,000円~(海外配送料を除く) |
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海外発送の対応地域 | 現在141ヵ国に対応! 第1地帯:アジア 第2地帯:オセアニア・北米・中米・中近東・ヨーロッパ 第3地帯:南米・アフリカ |
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企業・団体名 | 株式会社絵本ナビ |
ユーザーの声
- 海外生活なので、3歳の娘は日本の絵本が毎月届くのをとても楽しみにしています。新しい絵本が届くとワクワクしながらすぐに何回も読みます。夜の読み聞かせも毎日どの本を読むか選ぶのも楽しそうです。最近は、選びきれず3冊読むようになりました。
- 夫の海外転勤が決まったとき、一番心配だったのが子どもの教育です。学校や買い物では現地語しか通じず、家庭での日本語学習の大切さを感じています。上の子は小学生なので読み物を、下の子には絵本を、二人とも毎月楽しみにしています。育児書や日本で話題の本を一緒に注文できるのも嬉しいです。
絵本教育に関するアンケート
海外での絵本教育に関するアンケート結果より、海外在住時での絵本や読書での日本語教育の実体験がわかります。
※以下のアンケートは、株式会社絵本ナビ様運営のサービス「絵本クラブ」を利用している海外在住者からの回答より抜粋しております。
最初に絵本クラブに入会されたのはいつぐらいでしたか?
0歳:25.6%1歳:7.7%
2歳:12.8%
3歳:12.8%
4歳:7.7%
5歳:7.7%
入学準備時期:5.1%
1年生:15.4%
2年生:2.6%
3年生:2.6%
4年生:2.6%
5年生:0%
6年生:0%
絵本クラブへの入会のタイミングは?
・日本に住んでいる時、海外生活が決まる前から入会していた:0%・日本に住んでいる時、海外生活が決ってから入会した:5.1%
・海外で生活を初めてから入会した:79.5%
・海外生活が決まる前から、プレゼントとして送ってもらっている:0%
・海外生活が決まってから、プレゼントとして送ってもらっている:15.4%
圧倒的に海外での暮らしがはじまった後で入会された方が多いです。
海外での生活をきっかけに絵本クラブへ入会した理由は?
・お子様の感性や想像力を豊かにするため:61.5%・お子様が正しい日本語を身に付けるため:79.5%
・お子様が考える力を身に付けるため:20.5%
・親子のコミュニケーションのため:46.2%
・その他:17.9%
感性や想像力を豊かにする、いわゆる情操教育の一環として考えられる方が多い中で、正しい日本語を身に付けるために入会を考えた方が多くいらっしゃいます。
やはり、海外生活では日本の絵本や書籍を手に入れるのが難しいという現実があり、また国内での生活よりもさらに日本語の教育の重要性を考え、サービスに入会された方が多いようです。
それは、以下のアンケート結果からも強く読み取ります。
前問にて「お子様が正しい日本語を身に付けるため」とお答えした方へ、絵本ないし読書での日本語習得のために、親としてどのようなことを心がけていますか?
・親が読んで聴かせるようにしている:90.3%・多くの種類の絵本・児童書に触れられるようにしている:67.7%
・年齢に応じた絵本・児童書に触れられるようにしている:71.0%
・日本の文化や習慣がわかるようにしている:38.7%
・その他:9.7%
アンケート結果からもわかる通り、親と子のコミュニケーションの一環としての読み聞かせという目的もありますが、やはり絵本・読書による日本語教育を重要と考えサービスを利用されていらっしゃる傾向が強いです。
絵本の読み聞かせやお子様の読書の頻度を教えてください
・毎日かかさず:69.2%・週に3~4回:15.4%
・週に1~2回:10.3%
・月に数回:0%
・ほとんどしない:5.1%
語学は日々の習慣として繰り返し行うことで、はじめて身に付くと言われています。
そのためか、ほとんどのご家庭では、毎日かかざす読み聞かせや読書をされているようです。
絵本もしくは読書を使った日本語の教育で良いと思う点を教えてください
・正しい日本語を覚えられる:12.8%・たのしく学べる:30.8%
・日本の文化や習慣がわかる:7.7%
・想像力や感受性が豊かになる:46.2%
・その他:2.6%
このように、幼児期~小学生という、語学を学ぶのにとても大切な時期かつ海外在住という環境を考えると、いかに絵本や読書による日本語教育が重要か、というのがアンケート結果でも現れておりました。また、以下の項目に絵本クラブのサービスを利用している海外在住者の方からの体験談を掲載致しました。
是非ご参考にしてみてください。
絵本クラブユーザーの体験談
- 体験談01
- アラスカ州在住のため、知人にお下がりをいただく以外は絵本を手に入れるチャンスが殆ど無かった時、絵本クラブについて知り、早速入会しました。こちらには永住になる予定ですが、子供には是非日本語を身につけて欲しいと思っています。多くの知人から、こちらで生活していると、幼児期には日本語をスラスラ話せても、学校に行き出すと英語中心の生活になり、日本語を継続して学ばせることの難しさを耳にしていました。そんな折、楽しく毎日、自然な形で日本語に触れられる絵本クラブに出会えて、本当に良かったです。
色々なジャンルの素敵な絵本が毎月届く生活を、子供のためにできるだけ長く続けてやりたいと思っています。大人用の文庫クラブも欲しいくらいです!!
- 体験談02
- 絵本クラブに出会うまでは、年に一度の里帰りの度に私が子供の頃に読んでいた絵本を持ち帰っていました。
海外在住のため、日本語にふれる機会が意識しないと減ってしまうこともあり、また娘は赤ちゃんの頃から絵本が大好きなようなので、2歳を機に絵本クラブに加入することにしました。
まだ加入して数ヶ月ですが、自分宛に日本から小包が届く楽しみ、またどんな絵本がはいっているのかというドキドキを娘はすでに感じているようで、小包を開けた日からは新しい本を大切に何度も読んでいます。
懐かしい絵本や、また私も知らない素晴らしい絵本もたくさんあり、皆さんのコメントを拝見しながら毎月選ぶことができることも、親の私の楽しみの一つとなっています。
- 体験談03
- 子供の名前で大好きな本が毎月届くのを、大変楽しみに心待ちにしている様子です。親が読み聞かせするのを真似て、弟にも読み聞かせをしている姿をよく目にします。
今まで海外に住んでいてどんな絵本が年齢にあっているのか、何を買えばいいのか見当もつかなかったんですが、年齢別のコースになっているので、適切な本を読み聞かせられることに大変満足しております。
- 体験談04
- まだ1歳4カ月でまんまぁ、ぶーぶー、しか喋らない息子ですが、毎月大好きな本が手元に届くというのは理解しているようで、小包が届くと嬉しそうに開けて!とせがんできます。海外ではなかなか月齢にあった日本の絵本を探し、購入するのは難しいので、このサービスをとても嬉しく思っています。
今や絵本を子どもたちが手にしない日はありません。
- 体験談05
- 日本の同学年の子どもたちが、どのようなレベルの文章を読んでいるのか知ることができ、また、日本の文化を垣間見ることができ、子どもにとっては、新鮮な発見が毎回あるようです。
ときには親の私にとっても懐かしい本があったりと、毎月、親子揃って本の到着を楽しみに待っています。
気に入った本は、親に読み聞かせてくれることもあり、親子の時間にも一役かってもらっています。
- 体験談06
- 日本にいた時には本屋や図書館で簡単に手に取れていた本が、急に貴重な存在になりました。本は絵や作者への好みがあるものでもあるので、事前に届く本の表紙や中身がわかること、届け月の変更ができる点も非常に満足しています。何よりも娘が自分で紙に文章や絵を書き、自分で本を作るようになりました。嬉しい気持ちでいっぱいです。
日本語教育における読書の重要性まとめ
①海外在住だからこそ、幼児期の日本語教育は大切です
②絵本や子ども向け書籍の読み書きによって、より日本語へ触れる機会が増えます
③海外では絵本や子ども向け書籍が日常で手に入りにくいため、手ごろなサービスを利用しましょう