赴任先での生活
海外移住ストレスはどこに出る?駐在家族の体のサイン
海外生活で感じる「なんとなく不安」「眠れない」などの不調は、少しづつ積み重なってストレスとなる事も。ただそれは同時に、新しい環境に適応しようと奮闘する心と体のサインでもあります。大切なのは、不調を我慢して抱え込まないこと。ちょっとした行動で海外生活がラクになる、そのヒントをお届けします。
公開日:2026年5月18日
この記事で書かれていること
違和感―大丈夫なはずなのに、眠れない
海外赴任中、なんとなく不安を感じたり、夜なかなか眠れないと感じることはありますか?
我が家の場合は夫のシンガポールへの海外赴任が始まりでした。
シンガポールといえば、治安もよく、日本人も多く、比較的暮らしやすい国。そう聞いていたこともあり、「きっと大丈夫」とどこか安心していた自分がいました。
ですが、実際に生活してみると、想像とは違う“じわじわとくるストレス”がありました。

シンガポールは中華系シンガポーリアンの方が多く、外見だけを見ると日本人とあまり変わらないように感じる場面も多くあります。
そのため、街中やお店で「日本語が通じるかもしれない」と一瞬期待してしまうことがありました。
でも、実際に聞こえてくるのは中国語や英語。
見た目の親近感と、言葉が通じない現実とのギャップ。
この“ちょっとしたズレ”が、積み重なることで思っていた以上にストレスになっていきました。
さらに、夫は仕事で忙しく、朝早く出て帰宅は夜遅く。
私は日本で続けていた仕事を辞め、知り合いもいない環境に入りました。
日中、誰とも話さない日が続くこともあり、
「私、今日一言も話していないな…」と気づく日もありました。
それまで当たり前にあった、
- 仕事でのやり取り
- 何気ない雑談
- 社会とのつながり
それらが一気に無くなったことで、心のどこかにぽっかりと穴が空いたような感覚になっていきました。
孤独と体の変化
そして、ある頃から変化が現れました。
夜、眠れないのです。
体は疲れているのに、ベッドに入ると頭が冴えてしまう。
考えごとが止まらず、気づけば時間だけが過ぎていく。
「どうしてこんなに不安なんだろう?」
理由がはっきりしないまま、眠れない夜が続きました。
今振り返ると、あれは“海外生活ストレスが体に出ていたサイン”だったのだと思います。
夫のひとことが、流れを変えた

そんな様子を見ていた夫が、ある日こう言いました。
「英会話スクール、行ってみたら?」
正直、そのときは少し驚きました。
「英語を学ぶ」というよりも、どこかに“通う場所”を持つという発想がなかったからです。
でも今思えば、夫は私の様子を見て、「このままだと一人で抱え込んでしまう」と感じていたのかもしれません。
現在でしたら、ヨガやお料理教室に行ったり、お気に入りのカフェを見つけてお茶するなど、「自分時間」を楽しむための違う場所を持つことがもっと身近になってきていますね。最近ではオンラインでのコミュニティに入っている方も多いように思います。
そんなわけで勧められた私でしたが、最初は乗り気ではありませんでした。新しい場所に行くこと、知らない人と話すこと、うまく話せるか分からないこと。
正直、少し怖さもありました。
それでも、「このままでは変わらない」と思い、思い切って通い始めることにしました。
つながって、変わる
英会話スクールに通い始めて、まず感じたのは「人と話す時間がある」という安心感でした。
そこには、同じように海外で生活している人や、学びたいと思っている人たちがいて、完璧な英語で話せなくても、誰も否定しない空気がありました。
最初は緊張して、うまく話せないことも多かったですが、それでも「誰かと会話をする」という時間そのものが、とても新鮮で心地よかったのです。
また、シンガポールという多民族国家の中で、英語を通してコミュニケーションが取れるようになることで、それまで感じていた「見た目とのギャップによる戸惑い」も、少しずつ和らいでいきました。
少しずつ通ううちに、変化が出てきました。
- 外に出る理由ができた
- 人と顔を合わせる機会が増えた
- 「また来週も行こう」と思える場所ができた
そして何より大きかったのは、「孤独感がやわらいだ」ことでした。
誰かと話すことで、自分の中に溜まっていたものが自然と外に出ていく。
それだけで、こんなにも気持ちが軽くなるのかと驚きました。
そして、あれだけ悩んでいた「眠れない夜」にも変化が訪れました。
英会話スクールに行った日や、人と話した日は、夜になると自然と気持ちが落ち着き、すっと眠れるようになったのです。体はとても正直だと感じました。
私の場合、「眠れない」という形で出ていたのは、“人と繋がりたい”という心のサインだったのだと思います。
「小さな一歩」が、心と体を整えてくれる

海外生活は、想像以上にエネルギーを使います。
言葉、文化、人間関係…すべてが新しい環境の中で、私たちは知らないうちに頑張り続けています。
特に今回感じたように、「見た目は近いのに、言葉が通じない」というような小さな違和感も、積み重なることで大きなストレスになることがあります。
その結果、
- 眠れない
- なんとなく不安
- 理由もなく気持ちが沈む
そんな形で、心や体にサインが現れることがあります。
もし今、「ちょっとしんどいな」と感じている方がいたら、それは決して弱さではなく、環境に適応しようとしている証拠です。
そして、今回私が実感したのは、「外との繋がりをひとつ持つだけで、人は大きく変わる」ということでした。
それは特別なことでなくてもいいのです。
習い事でも、カフェでも、誰かと話せる場所でも。
ほんの小さな一歩が、心と体を整えるきっかけになります。
現在、私は「セルフケアナビ」という、オンラインで繋がる駐在員家族のためのコミュニティにも関わっています。
- 夜なかなか眠れない
- 孤独を感じている
- 誰かと話したい
そんな気持ちを抱えている方が、安心して繋がれる場所です。
英会話スクールのように、「通う場所」を持つことも一つ。
そして、オンラインで気軽に繋がることも一つの選択肢です。
もし今、少しでも心が揺れている方がいたら、ぜひひとりで抱え込まず、気軽に問い合わせてみてください。
海外生活の中でも、あなたが安心して眠れる夜が増えることを、心から願っています
◾️Meg (ケアなびアンバサダー)
2011年夫の駐在でシンガポールへ、足つぼ(リフレクソロジー)で家族の不調が改善したことに感動し、現地の先生にそのまま弟子入り。その後、リラクゼーションサロンや小顔サロン勤務を経て、現在は千葉と東京にサロンを構えながら、シンガポールと日本を行き来している。目標は、ツボ押しで体が良くなる人を世界中に増やしていくこと。
セルフケアなびは、「海外生活をセルフケアでもっと楽しむ」 をモットーに、海外生活の土台となる心と身体を整えるセルフケアコミュニティです。海外生活の中で揺らぎやすい心と身体を整えるヒントを、イベントや講座を通してお届けしています。
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