帰国後の子供の教育
ボーディングスクールへの進学について
帰国子女の進学先の候補として、海外校という選択肢もあります。
その中でも、ボーディングスクールという中学3年生から高校3年生までの4年間を教える「全寮制私立学校」があり、エリート教育を提供しています。
ここではボーディングスクールへの進学についてご紹介します
この記事で書かれていること
ボーディングスクールの特徴
ボーディングスクールとは全寮制の寄宿学校の事で、入学から卒業までの間、両親や家族と離れて寮生活を行います。
勉学やスポーツ、芸術といった通常の学校生活で学ぶ事だけでなく、寮生活より規則や礼儀、自立心、コミュニケーション能力といった生活全般について教育し、真のエリート教育を実施しています。
貴族や政界・財界のトップクラスの子どもが多数在学する教育機関としても有名です。
ボーディングスクールの仕組み
ボーディングスクールは世界各国にあり、幼稚園や小学生から受け入れ可能な学校や、中高一貫の6年制、中3から高3までの4年制があります。
その間は寮での生活となり、24時間体制で入学から卒業までの間暮らします。
深い専門知識を持った教師からの少人数できめ細かな質の高い教育が実施されており、また次世代のリーダーとなるべく人材そのものの教育が行われています。
卒業後の進学実績も定評があり、大学への進学率はかなり高くほぼ100%、中でも有名大学への進学実績には定評があるところが多いです。
ボーディングスクールの費用
かなり高額な学費用がかかることでも有名ですが、24時間体制で勉学から生活までバックアップしてもらえる全寮制度を鑑みれば、通常の留学よりも少々割高くらいなのかもしれません。
とはいえ、その費用は日本の私立中学・高校の5~6倍あるいはそれ以上と言われています。
以下が参考となるおおよその費用です。
ボーディングスクールの大よその費用
- イギリス イートン・カレッジ:年間約450万円
- イギリス チャーターハウス:年間約640万円
- スイス ブリラントモント・インターナショナル・スクール:年間約840万円~910万円
- スイス アルペン国際ボーソレイユ・カレッジ:年間約1,116万円
- スイス ル・ロゼ学院:年間約1,440万円
ボーディングスクールへの入学方法
ほとんどのボーディングスクールでは、自国の他に全世界から生徒を受け入れています。出願用の書類には、今まで在籍していた学校での成績証明書や英語力証明資格などの他に、過去のボランティア活動といった課外での活動実績、将来の抱負、家族の留学に対する考えについてのレポートや教師からの推薦状などを求められる場合もあります。
また、入学選考時に面接を実施している場合もあり、生徒の資質や能力、学校とマッチするか否か、様々な角度から判断されます。
24時間寮生活を送ることになるので英語力は必要ではありますが、一般的には英語力と成績だけで合否を判定しているわけではないようです。
むしろ、進学への気持ちや意気込み、家族の思い等を重視する学校が多いようです。
また、学校の受け入れ体制や出願時の年齢により入学時に求められる語学力や課される試験等、入学条件が異なります。
ボーディングスクールへの進学Q&A
- ボーディングスクールを卒業して日本の大学を受験できますか?
- 各国や各学校の制度によっても異なりますが、日本の高校を卒業と同レベルの教育を受けられると認められている学校の場合であれば、問題なく日本の大学の受験資格はあります。 なお、日本の大学に進学する学生は、帰国子女入試やAO入試で受験する場合が多いようです。
ボーディングスクールへの進学まとめ
①諸学国の有名大学を目指すなら、ボーディングスクールという選択肢もあり
②費用面ではかなり高額ではあるが、24時間体制のクオリティの高い教育を受けられるメリットを考慮しましょう
③各学校によって入学のレギュレーションが異なるので、進学相談の団体にお問い合わせをして対策を