一時帰国中の学校・医療
一時帰国中の受験対策で塾の短期講習を活用しよう
国内学習塾でも帰国子女向け講習が開催されています。
特に夏休みや春休みの集中短期講座は一時帰国で受講することができます。
その他、一時帰国中の学習塾の有効活用についてご紹介します。
この記事で書かれていること
一時帰国者向けの短期講習の特徴
●自身の学力を知る良い機会
在留邦人の多い地域では、日本の学習塾が教室を開いていますが、それでも一時帰国して短期講習を受けることのメリットは、やはり日本国内の受験生や、他の国に滞在している子どもと出会い、刺激を受けたり、自分自身の学力を新たな視点で知ることができることにあります。赴任地で、塾や通信教育を利用している場合も、タイミングが合えば利用を検討してみましょう。
帰国子女を対象とした講習であれば、英文和訳や日本語小論文、必要に応じて社会・理科など、帰国生ならではの強化ポイントを押さえた講習が受けられます。
また一部では、宿泊施設の紹介や手配、さらには航空券手配ができるまで仮予約ができるサービスなど、一時帰国の事情を踏まえたサポート体制もあります。
短期講習で受けられる教科
●一般的な教科
国語、算数・数学、社会、理科が基本です。ただし、現地校やインター校に通う生徒の場合、日本人学校に通う生徒と進度が大きく異なるので、事前に塾に相談しましょう。
個別指導で対応している塾もあります。
また志望校の入試科目となっているか、確認しておくことも大切です。
●英語・英作文
主に現地校・インター校出身者を対象とした帰国生入試で課せられる科目です。和訳や文法問題、正確なスペルなどは、生活の言語として身に付けた英語だけでは乗り越えられないもの。
塾などで、受験を前提として整えることも検討しましょう。
●面接・小論文
受験校によっては、面接や小論文があります。集中講座などを開講し指導している塾があります。
●集団指導と個別指導
帰国子女の場合、赴任地で通う学校の違いが、そのまま教科学習の進度の違いに現れます。自分自身の苦手科目だけは個別指導、それ以外は集団指導、と組み合わせるのも1つのアイディアです。
自分にあった短期講習を選ぶポイント
●志望校・受験必要科目を絞る。
志望校がある程度絞られていて、対策を必要とする科目が把握できていると選びやすくなります。もし、赴任地の学校で学ばない教科が課せられる場合、早めに塾や集中講座等での準備が必要です。
●個別指導?集団指導?スタイルで選ぶ
「苦手の社会や小論文は個別指導」「得意の英語は仲間と一緒に学ぶ」など、得意不得意に合わせて指導スタイルを考慮することも有効です。●通学できる?慣れない日本での通塾に配慮を
子どもにとっては慣れない日本での生活です。できれば通いやすい場所であること、受講生に帰国生が多いなどにも注目して、選びましょう。
また塾の中でも帰国子女向け、となると数も限られます。
一時帰国の滞在先を決める際に、塾の立地を優先することも検討しましょう。
短期講習以外にもある学習塾の活用方法
●情報を得る・相談をする
進学説明会、個別相談会が国内外で開催されています。進学説明会は各学校の担当者が直接受験概要を説明してくれたり、一度に複数の学校の話を聞くことができます。
また、学習塾独自に難易度ランキングや、各校の傾向などをデータにしたガイドブックを発行しているところもあります。
●出願手続きや宿泊のフォロー
受験の準備は勉強だけではありません。願書の取り寄せ、飛行機や宿泊先の確保など、実際に受験をするための段取りや手続きなどは山積み。
一部の学習塾では、願書の代理取り寄せ、手続き方法のアドバイス、あるいは宿泊施設の紹介などのフォローも行っています。
一時帰国での受験対策Q&A
- 一時帰国は実家に帰るため地方に行きますが、受験を控えた次女は塾に行かせたいです。
- 塾から通える範囲で、知人宅に泊めてもらうという声もあります。
一方、塾のサービスで宿泊施設を紹介してくれたり、受講者特典料金で手配してくれるところがあります。
一時帰国の生徒の対応に慣れている塾であれば、こう言ったサービスもあるので便利です。
- 帰国子女枠で大学受験を考えています。TOEFLなど英語が重視されるようですが、日本で必要な対策もありますか?
- 大学によって現地の成績と、入試の成績の比重が異なります。
志望校についてよく調べておきましょう。
面接や小論文など日本語での表現力を審査される場合、対策が必要です。
- 小学校4年生です。中学は日本に帰国し受験を考えています。いつ頃から準備が必要でしょうか。
- 受験の2年前ぐらいから学校説明会などに参加して情報収集を始めておきましょう。
塾の講習は小学生から受けられますが、受験対策講座は小5あたりから本格的に開講します。
今から一時帰国で学校探しや塾の講習を受けると後の対策がしやすくなります。
一時帰国中の受験対策のまとめ
①国内受験生・他国の帰国生と比較。自分のレベルがわかる絶好の機会。
②一般教科に加え英語の和訳・文法など、帰国生ならではの弱点を強化。
③志望校の受験科目を確認して、効率よい講座選びを。
④進学説明会・個別相談など、多角的に学習塾を利用しよう。