赴任に必要な手続・届出
赴任地到着後すぐやっておくべき手続き
赴任地到着後は何かと忙しいですが、まずは在外公館で在留届を出しましょう。海外に長期滞在する際には大事な届けです。なるべくすぐに提出しましょう。同時に、在外選挙人登録や日本人会の入会手続きもやっておくと安心です。
公開日：2024年7月31日
この記事で書かれていること
在留届は到着後すぐに提出を
旅券法第16条の規定で、海外に3カ月以上滞在する日本人は、日本国大使館または総領事館に「在留届」を提出するよう義務付けられています。在外公館が在留邦人を安全に保護するために、滞在期間、滞在する住所、緊急連絡先など把握するための届け出です。海外赴任者ももちろん届け出が必要。到着したら、必ずすぐに手続きするようにしましょう。
なお、届け出をすることで、緊急事態が発生した時に在外公館から安否確認や、注意喚起の連絡を受け取ることができたり、大使館の行事や、在外選挙の案内などのメールを受け取ることもできます。
外務省WEBサイト「在留届をご存知ですか？」
在留届の提出方法
届け出方法は以下の3通りです。
①インターネット「オンライン在留届」
②在外公館窓口
③郵送で在外公館に送付する。（用紙は外務省WEBでダウンロード可）
なお、インターネットでの届け出は以下の「ORRnet」を利用します。
「外務省オンライン在留届 ORRネット」
住所が変わった、帰国が決まった、その時は。
届け出後、内容に変更があった場合には、速やかに届け出ましょう。住所の変更などがそうです。また、帰国する際は「帰国届」を提出します。これを忘れてしまうと、緊急事態に在留邦人の安否を確認する際の妨げとなってしまう恐れもあるので、忘れずに届け出ましょう。なお、こういった変更や帰国の届け出は、在留届を窓口あるいは郵送など紙面で提出した場合、同じく紙面でのみ提出が可能です。帰国届のみオンラインで、ということはできないので注意しましょう。
在外公館からの情報を受け取る
在留届を提出してメールアドレスを登録すると、在外公館からメールで各種の情報が送られます。例えば、大きな事件やテロが発生した場合には、速報での注意喚起が。その後には事件の経過などが送られます。在留邦人が巻き込まれた可能性がある場合は、メールの返信によって安否確認を行う場合もあり、その他には、デモや集会の予定、在外選挙や大使館での行事も配信されます。
たびレジも活用を
赴任中に他の国へ出張したり、あるいは近隣諸国へ旅行に行ったりする場合には、たびレジに登録することで、その国の在外公館からの治安情報を受け取ることができるようになります。また、日本国内にいる方も登録可能ですので、親族にも現地の情報を確認してほしい際に便利です。在留届に加えて活用するようにしましょう。「外務省 たびレジ」
在外選挙に参加する
海外居住中も、在外選挙人名簿に登録する事で、国政選挙と国民投票に投票することができます（在外選挙）。そのためには、在外選挙人名簿登録申請が必要です。
在外公館で登録手続きができます。が、申請は現地に3ヶ月以上滞在していることが条件で、さらに申請から登録まで2ヶ月かかるため、いざ、選挙となっては間に合いません。
オススメは、「出国前申請制度」の利用です。日本出発前に、市区町村へ海外転出届を提出する際に、一緒に登録申請を提出することができ、登録忘れも防げる上、手続きがスムーズに進みます。なお、日本で転出届を提出していない場合は、在外選挙人名簿には登録できません。
【関連記事】赴任先から投票する「在外選挙」を行う方法
日本人会を活用しよう
在留邦人の多い地域では日本人会と呼ばれる、在留邦人の交流などを目的とした組織があります。主に、現地に支社や事務所をもつ企業が中心となって運営している場合が多く、日本人学校や、日本語補習校の運営も行っています。情報交換にも役立ちますので、ぜひ入会を。
海外赴任時に役立つ国別リンク集にて、各国の日本人会HPをご紹介しています。
ぜひ活用してみてください。
赴任地到着後の手続きに関するQ&A
- 日本人会では、どんな活動をしているのでしょうか？
- 日本人会は世界各地の在留邦人が多い地域にあり、規模や活動内容は、各地でさまざまです。主に日本人学校や、日本語補習授業校の運営、在留邦人の交流行事の開催などがあります。
シンガポールやタイなど、規模の大きい日本人会ではホームページで、同好会活動などの紹介もされています。ホームページがない場合には、在外公館に問い合わせてみましょう。
- 勤務先や、ご近所にお住まいの現地の方など、お土産は何がいいでしょうか？
- 在留邦人の方へのお土産は、現地ではなかなか手に入らない日本のものを選ぶとよいでしょう。
現地の方へのお土産については、例えば宗教上食べられない物がないか、どのようなものが好まれるかなどを、先任者など現地のことをよく知る人に相談しておくとよいでしょう。
日本酒など、世界でブームになっている日本食を調べてもっていくのも話題作りによいでしょう。
【関連記事】赴任先で喜ばれるお土産
赴任地到着後の手続きまとめ
①まずは在留届を。安全対策上、重要です。
②在外選挙人登録は、出国前申請がオススメ。
③日本人会の活用を。情報交換や交流の場が得られます。
