赴任時の子供の教育
海外で障害のある子どもを育てる
障害のある子どもの帯同については、学校の受け入れ体制、赴任国の支援教育の制度、近隣の医療施設など、赴任先の状況をしっかり見極めて判断しましょう。情報収集の際は、現地の学校や教育委員会などに必ず直接連絡をとって、具体的に相談・確認を。
この記事で書かれていること
赴任先の教育情報を事前にリサーチ
障害のある子どもを帯同するときは、教育や医療など現地の状況をよく調べて、帯同できるかどうか判断しましょう。十分な情報が、より良い判断の手助けになります。根気よく情報収集しましょう。また学校選びに際しては、入学を検討する学校に必ず、受け入れ態勢・必要な手続きにつき直接相談・確認をしましょう。障害のある子どもの場合、環境の変化が情緒の不安定さに現れやすくなることがある点も念頭に入れておきましょう。
●日本人学校の場合
日本人学校は各地の日本人会や在留邦人が運営しているため、障害のある子どもの受け入れ経験や体制は、学校によって異なります。共通のノウハウなどもありません。必ず、入学を検討している日本人学校に直接連絡して、具体的に相談しましょう。なお、学校の連絡先は日本人会のホームページや領事館、海外子女教育振興財団などで入手できます。●現地校の場合
赴任地の教育省や教育委員会に問い合わせ、手続きや支援状況について確認しましょう。WEBサイトでも情報を公開している場合がありますので、まずは検索してみましょう。●インターナショナルスクールの場合
学校に直接問い合わせて、受け入れ体制や、入学手続き等を確認しましょう。●問い合わせポイント
特別支援教育の状況に関しては下記のポイントを中心に問い合わせましょう。*障害のある子どもの受け入れ状況
*どのような教育が行われているか
*学校の支援体制
*施設・設備の状況
*学校に対する家庭の協力
*入学時の基準・条件
*どのような手続きで、支援を受けることができるか
*持参した方が良い書類等
●各種問い合わせ先
日本人学校等の特別支援教育の体制一覧ほか、サポート団体の紹介
・GroupWith「海外で障害児と暮らす」
日本人学校・現地校等の紹介
・(財)海外子女教育振興財団
海外生活全般の相談を受け付けるボランティア機関
・フレンズ 帰国生 母の会
・関西帰国生親の会 かけはし
赴任先の医療情報を事前にリサーチ
海外赴任者が多い一部の国や地域では、日本語対応可能な医療機関があります。事前に調べておき、相談をしておきましょう。また、現地の医療機関を利用する場合に、外国語でのやりとりが不安であれば、費用がかかりますが通訳を利用しましょう。
薬や検査の詳細は日本と異なることが多いです。必ず、診断書や処方箋を翻訳してもらったものを用意しておきましょう。
●医療関連相談機関
・財団法人母子衛生研究会
・(財)海外邦人医療基金
・JAMSNET
障害のある子どもとの海外赴任生活Q&A
- 障害のある子どもを帯同する際、どんなことに気をつけるべきでしょうか。
- まず赴任先の状況を調べ、それから帯同について判断しましょう。通学を検討する学校が見つかったら、直接相談し、受け入れ体制や経験について問い合わせてください。現地校の場合は、教育委員会などに問い合わせましょう。必ず具体的に相談し、手続き等も含めて確認を。また、可能であれば一度、渡航して学校を見学することも検討しましょう。日頃の生活スタイルも日本とは異なります。何が違い、その点で注意すべきことがないかについてもよく確認しましょう。
海外で障害のある子どもを育てるまとめ
①赴任先の教育機関の受け入れ体制を確認。必ず直接連絡して相談を。
②医療機関もチェック。現地で継続的な医療対応が可能か、具体的に確認を。
③情報を整理して、最終的な判断を。