赴任先での生活
海外赴任の帯同には現地の日本人コミュニティがあると心強い!実際の体験談を紹介
家族の海外赴任が決まると、まずは、単身赴任にするか家族帯同にするか迷う人もいるでしょう。また、海外赴任に帯同を決意したら、家族の休職や扶養、ビザについてもきちんと手続きをする必要があります。そして、知り合いのいない海外赴任先へ帯同するなら、出発前から現地の日本人コミュニティを見つけて、少しでも多くの情報を得ておくのがおすすめです。今回は、実際に夫の海外赴任に帯同した妻の体験談を紹介します。
この記事で書かれていること
海外赴任帯同を後悔しないためにも、事前に現地の日本人コミュニティを探そう!
R.Aさん:帯同家族
渡航地(1カ国)中国・上海(2007年2月~2012年7月)
家族4人 長女:2歳(着任時)次女(2007年10月出生)/長女:小学2年生 次女:年中(帰国時)
海外赴任帯同生活は不安な気持ちからスタート
主人の赴任が決まった当初、長女は2歳になる直前、私は二人目を妊娠(三か月)中の身でした。学生時代にアメリカ留学経験のあった私にとって、日本の地を離れることに対しての抵抗はありませんでしたが、今回は一人ではなく幼い子どもを連れて、しかも妊娠中という状態には相当の不安がありました。
家に着いてすぐに、食材や生活雑貨を買えるスーパー探しから始まった上海生活。主人と一緒に過ごせたのは最初の2日だけで、週明けから主人は国内出張で週末まで留守。2歳の長女と二人だけの生活がスタートしました。
現地の日本人コミュニティ参加が生活に彩りを
あまりの不安で藁をもつかむ思いで、友人から紹介してもらった上海に住む先輩ママに連絡。メールでしか話したことがなかったにもかかわらず、その方は土地勘のない私の住まいまですぐに訪ねてきてくれたのです。リトミック教室も紹介して頂き、そこで知り合ったお母さま方から日本語の通じる小児科、日本食や日本の文具が手に入るスーパー、安心なデリバリーサービス、清潔な遊び場などあらゆる情報を頂きました。リトミックで子どもとの時間を過ごしたあとは、みんなでランチ。その後も誰かの家でまた子どもたちを遊ばせ、ママたちはおしゃべりに花を咲かせ、お陰で孤独を感じず過ごせました。
子どもたちが幼稚園に行っている時間は、多才なママさんから手芸や料理を習ったりもしました。みんなで作った料理をランチで食べたり、それぞれ夕飯用に持ち帰ったりしていました。子育て中の人はもちろん、就労ビザがないため働きたくても働けずに専業主婦をしている人、ご主人は多忙で夜も遅いなど、同じ境遇だからこそ分かりあえる仲間を見つけることができました。ご主人が仕事中なのに遊んでばかりじゃないかと思われる方も多いと思いますが、日中、誰とも交流せずに幼い子どもの面倒を異国の地で、たった一人で育てることはとても大変なことです。
「日本人コミュニティは狭い世界で大変そう」と思われている方、自分のためにも、お子さんのためにも、まずは、現地の日本人コミュニティを探して、積極的に参加してみてください。きっとかけがえのない人たちと巡り合えるはずです。
これから駐在生活を予定させている方々、現地に知人のいらっしゃらない方は、出発前に是非、SNSなどで現地の日本人コミュニティを探すこともおすすめします。
現地入りした際は、日本食スーパーや日本食レストランで手に入るフリーペーパーが強い味方です。そちらでもコミュニティやイベントが紹介されていますのでチェックしてみてください。参考までに、以下は私が駐在中に欠かさず見ていたフリーペーパー(ジャピオン)のウェブサイトです。
<上海おすすめウェブサイト>
食べる、遊ぶ、知る!!中国上海情報満載|上海ジャピオンウェブサイト
※こちらは、2023年12月1日発行の「海外赴任ガイド2024年版」を元に作成しています。紹介内容が原文と異なる場合もあります。