帰国後の住宅

コラム/住まいを購入する際のポイント

日本へ帰国する際に必ず直面するのが「住まい」の問題。帰国後に、家族みんなが安心して長く暮らせる住まいを手に入れるために、海外在住中から準備を進めましょう。
 海外在住中に住まいを購入する際のポイントをいくつか紹介します。

住まい購入時のチェックポイント

いざ帰国が決まり、慌てて日本の住まいを準備される方も多いと思いますが、まずはいくつかのポイントをしっかりチェックし、計画的に進めましょう。通勤・通学時の利便性や子どもの小中学校の学区、自治体の行政サービス等、住まいの条件を家族で話し合い、優先順位をつけて情報収集を始めましょう。

①場所・最寄り駅
②交通の利便性(通勤、通学)
③周辺環境(商業施設、騒音・振動等)
④価格・広さや間取り・日当たり等
⑤将来的な変化(家族構成、介護の可能性等)

住まいの種類

住まいは大きく3 つに分けられます。注文住宅(建て替え・土地を探して新築)ご自身の好みや生活スタイルを取り入れた住まいを自由につくることができます。土地探しから始める場合は、標準的なケースで1 年前くらいから始めるとよいでしょう。分譲物件(建売分譲住宅・分譲マンション) すでに完成している建物を購入しますので、目で見て確認ができ、また価格が確定している安心感もあります。帰国のタイミングに合う物件を探せるかがポイントです。早めの情報収集 をお勧めします。流通物件(中古住宅・中古マンション)情報は常に動いていますが、良い物件はすぐに売れてしまいます。海外在住中に探す場合はハードルが高いですが、良い物件を見つけたらすぐに帰国する、もしくは一時帰国のタイミングで物件を探すなど、スケジュール調整をするとよいでしょう。また、入居までにリフォームも必要になりますので、リフォーム費用を含めた予算を立てましょう。

住宅ローンを利用する

海外在住の方でも、本人が帰国して居住する、もしくは家族が先に帰国して居住する住宅であれば、海外に居ながら日本の金融機関より住宅ローンを借りる手続きを進めることができます。ただし、その他にも条件がありますので、借入する金融機関に確認しましょう。

計画スケジュールを立てる際のポイント

海外在住中に日本の住まいづくりを進める場合、土地の契約や住宅ローンの契約等で一時帰国が必要になるケースがあります。事前に依頼するハウスメーカー等と話し合い、仕事や長期休暇の一時帰国をうまく利用して、スケジュールを調整しましょう。

海外で進めるメリットも有り

早くから日本での住まいが準備できていれば、帰国後の生活も安心してスタートできます。また仮住まいの必要がないので、引越しも帰国時の一回で済み、さらに、転校の心配がないので、子どもが学校生活に早く馴染めるというメリットがあります。

海外での生活スタイルを取り入れる

海外赴任中の生活で育んだ暮らしへのこだわりや、住まい方をプランに反映させたり、購入した家具を日本へ持ち帰りたいとお考えの方も多いと思います。しかし、海外の家具は日本のものとは規格やサイズが異なります。それにより、居室空間の使い方も変わってきますので、設計段階から家具の寸法をハウスメーカー等に 伝え、プラン反映することをお勧めします。
 上手に海外赴任生活のテイストを取り入れて、海外在住経験者だからこその住まいづくりをしましょう。

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