海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。
海外赴任前の基本的予防接種
海外赴任前に必要な予防接種の種類と接種回数を確認し、計画的に帯同家族も一緒に接種を始めるよう指示する必要があります。ここでは海外赴任前の基本的予防接種について解説していきます。
予防接種は計画的に
予防接種の中には接種を完了するまで5~6カ月かかるものもあります。
そのため、赴任の内示を出した段階からすみやかに赴任地へ入国するために必要な予防接種の種類と接種回数を確認し、計画的に帯同家族も一緒に接種を始めるよう指示する必要があります。
特に途上国やアメリカに家族を帯同する際、必要な接種の完了前に出国しなければならない場合、途上国では病気の感染リスクにさらされ、アメリカでは学校の転入に必要なワクチンを一度に数種類も接種されることになりかねません。
出国前の予防接種の種類と回数は、本人がこれまで受けた予防接種の種類、回数、当該国の規約や状況、職業、生活様式などで異なります。
途上国の場合は、通常日本では受けない予防接種が必要な国もあり、先進国でも途上国からの移民、難民、季節労働者、密航者が入国しているため、基本的予防接種を出国前に可能な限り受けるよう促しましょう。
基本的予防接種
世界保健機関(WHO)が定めた子どもが必要とする基本的予防接種は、ポリオ、MMR(はしか、おたふくかぜ、風疹)、DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)、b型インフルエンザ、B型肝炎など。先進国や途上国を問わず、帯同小児には受けさましょう。
基本的予防接種は多くの途上国でも実施しており、特にポリオや麻疹、百日咳、おたふく風邪などは大流行することがあります。
なお、先進国でBCGを行っているのは日本だけで、アメリカなどほかの先進国ではツベルクリン反応が陽性だと結核と判断されることもありますので、BCGの英文の接種記録証明書(ドクターサイン)を準備しておく必要があります。
赴任先国によって必要な補助的予防接種
赴任先国や任地での職業、生活環境により、基本的予防接種に加え補助的予防接種が必要とされる場合があります。
中南米やアフリカのサハラ砂漠以南諸国に赴任する場合は、入国のときに「黄熱予防接種完了」の国際予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められます。
補助的予防接種は、黄熱病のほかに破傷風、インフルエンザ、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、日本脳炎、ポリオなどがあります。
なお、途上国での予防接種は高いリスクが考えられるため注意が必要です。
外国人への予防接種の経験がある医療機関を利用するか、ワクチンの保存状態に疑問がある地域では、一時出国しても安全な医療機関で接種するなどの配慮が必要でしょう
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