海外引越の準備

国際郵便の4つの送り方

海外赴任したものの、日本から追加で荷物が欲しい!ということもよくあること。ぜひ事前に国際郵便の使い方について把握しておきましょう。いざというときのために国内の家族とも、利用方法や料金について情報を共有しておくと安心です。

海外へ手紙を送る、荷物を送る

海外へ手紙を送る、荷物を送る

●国際郵便が便利

海外から日本へ、あるいは日本から海外へ手紙・荷物を送るには国際郵便がベーシックな手段です。海外赴任者の場合、追加の荷物、書類などを日本から送ってもらうこともあります。赴任前にできれば国内の親族・家族とも、利用方法について共有しておきましょう。送る書類や荷物の種類、輸送方法により料金・スピードが異なりますので、どのような輸送方法があるか、まずは把握しましょう。

日本郵便WEBサイト「国際郵便」

基本的には・・・
EMS:国際スピード郵便
AIR:航空便
SAL:エコノミー航空便
SEA:船便
の4書類から選びます。
最も速く荷物を届けることができるのはEMS。インターネット上で配送状況の追跡も可能です。なお手紙や書類、あるいは小形包装物などの通常郵便物は、AIR、SAL、SEAでの郵送ですが、こちらは追加料金で書留にすることができます。

●発送書類の確認

国際郵便を利用する際は、荷物の内容品を記した税関告知書とインボイスと言う書類を作成する必要があります。更に2021年1月からは、税関告知書の内容を電子化して名宛国に送信する必要があります。詳しくは以下「通関電子データ送信義務化について」を参考にしましょう。 また、「国際郵便マイページサービス」を利用すると、国際郵便の発送に必要な書類が作れると同時に税関告知書の内容の送信もできるため非常に便利です。

【参考】国際郵便マイページサービス
【参考】インボイスについて
【参考】通関電子データ送信義務化について

送り方を選ぶ

送り方それぞれの所要日数、料金などを比較して選びます。また、以下の配達所要日数は主要都市間における目安です。通関検査等で時間を要する場合もあります。余裕を持って、準備しましょう。

EMS(国際スピード郵便)

世界120以上の国や地域に向けて、最速の航空便で荷物を届けます。料金は高めですが、早く届けたい書類や荷物を送るときに利用しましょう。インターネット上で配達状況の確認ができるのも安心。最大30kgまでの荷物を送ることができます(宛先の国や地域によって制限が異なる場合があります)。
EMSの取扱国・地域、またそれぞれのサイズ及び重量制限は、以下のWEBサイトで確認できます。利用前に必ずチェックしておきましょう。
【参考】EMS取り扱い国・地域一覧

航空便

飛行機で輸送するため料金は高めですが、1週間程度で配達されます。手紙、はがきなどに。

エコノミー航空(SAL)便

日本国内と到着国内では船便として扱い、両国間は航空機の空きスペースを利用して航空輸送するので、船便より速く、航空便より安く送れます。

船便

船舶輸送ですので、配達までに1~3カ月と時間がかかります。ただし、料金は安いので、時間に余裕があればオススメです。

国際郵便として発送できない品の例

国際郵便として郵送できない品物もありますので確認しましょう。以下は各国共通の郵送禁止物品の例です。これに加え、それぞれの国ごとに定められた条件もあります。以下の日本郵便WEBサイトで国別条件を確認することができます。
【参考】国・地域別情報(国際郵便条件表)

各国共通の郵送禁止物品の例

爆発物・危険物:火薬類(花火、クラッカー、弾薬)、引火性液体(ライター用燃料、ペイント類)、高圧ガス(消火器、アクアラング、除塵スプレー、携帯用濃縮酸素、ヘリウムガス、キャンプ用ガスコンロ、カセットコンロ用ガス、ライター用補充ガス)、可燃性物質(マッチ、ライター)、酸化性物質(漂白剤、過酸化剤、個人用小型酸素発生器)、毒物類(クロロフォルム、加熱蒸散殺虫剤)、腐食性物質(水銀、バッテリー)、放射性物質(プルトニウム、ラジウム、ウラン、セシウム)等
そのほか:麻薬類、生きた動物、わいせつ又は不道徳な物品
また、EMSでは紙幣や有価証券、白金、金宝石などの貴重品に属するものは送ることができません。

海外への発送に関するQ&A

Q1.関税ってなんですか?
国内の産業を守るために、輸入される品物や商品にかかる税金です。
国によって様々ですので、赴任地の事情についてよく確認しておきましょう。
Q2.国によって発送できない物があるのですか?
あります。検疫上禁止されている食品や植物のほか、発火性のものなど数種類が定められています。
各国共通で輸送できないものに加え、航空機に搭載する際に危険物とされている物品や国ごとに輸入を禁止しているものもありますので、赴任地の事情をよく確かめましょう。

【参考】国・地域別情報(国際郵便条件表)
Q3.植物は送れますか?
植物検疫によって輸入が制限されている場合があります。
赴任地の植物検疫の条件を必ず確認しましょう。
事前に許可を取ることで送ることができるものもあります。

海外へ荷物を送る国際郵便のまとめ

①輸送方法によって所要日数と料金が違います。目的にあったサービスを選びましょう
②宛先の国や地域によってインボイス(税関への申告、検査に使う書類)が通関のために必要です

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