赴任先での生活
妊活・出産の予定があるのに夫が海外赴任?中国での出産・子育てのリアル
妊活中や出産を控えているタイミングで、夫の海外赴任が決まったら。
「このまま一緒に行って大丈夫?」「出産はどうする?向こうで子育てできる?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
特に中国での出産や子育ては、日本からリーチできる情報も限られており、想像がつきにくく判断が難しいテーマです。
ですが結論として、中国内でも日本人がよく赴任している地域であれば、出産・子育ては十分に可能です。
ただ、事前に知っておくことで減らせる負担もたくさんあります。
この記事では、上海での妊活・出産・子育ての実情を、具体的なポイントごとにご紹介します。
公開日:2026年6月22日
この記事で書かれていること
妊活はどうする?

まず気になるのが、「海外で妊活ってできるの?」という点ではないでしょうか。
上海には、日本人が利用しやすいクリニックや、不妊治療に対応している医療機関もあります。
実際に現地で治療を受けている方も少なくありません。
一方で、日本と比べると、
- 言語の問題
- 医師との相性
- 通院のしやすさ
などに不安を感じる方もいます。
そのため、
「妊活は日本で進める」「上海で継続する」「日本に度々一時帰国しながら継続する」など、ご家庭ごとにスタイルを選んでいるのが実情です。
また、妊活においては、環境の変化が心身に与える影響も無視できません。
海外生活そのものや、仕事ができない状況が、自分にとってどの程度のストレスになるのか。
そうした視点で考えてみることも、一つの判断材料になります。
思っていた以上にストレスを感じる方もいれば、
環境が変わることで気持ちが切り替わる方もいると思います。
出産はどこで?どうやって?

出産についても、日本人に対応可能な医療機関はいくつかあります。
外資系の私立病院や日本語対応のあるクリニックでは、比較的安心して出産できる環境が整っていますし、多くの日本人が利用しています。
ただし、日本と大きく違うのは「費用」と「情報の取り方」です。
- 出産費用は高額になるケースが多い
- 病院ごとに設備や対応の差が大きい
- 自分で情報を集めて選ぶ必要がある
といった点には注意が必要です。
「中国語が堪能なので」「会社から出産費用の補助が出なかったので」「現地採用なので」公立の病院で費用を抑えて出産したという方も、もちろんいらっしゃいます。
公立病院でウェルビー(※)の通訳サービスについて来てもらったという方も。
※海外で生活する日本人駐在員やその家族向けに、病院手配や医療通訳、緊急時対応などの医療サポートを提供するサービス
産後のサポートは?

日本のように、家族や地域のサポートを受けるのが難しい海外生活では、産後の過ごし方も大きなポイントになります。
中国では、
- 「月嫂(ユエサオ)」と呼ばれる産後ケア専門のお手伝いさん
- 「月子中心(ユエズジョンシン)」と呼ばれる産後ケア施設など
を利用するケースが多く見られます。
ただ、これらのサービスは高額であり、会社補助の有無や、海外赴任手当が出た上でもこの支出を許容できるかどうか、家計と相談する必要があります。
それでも多くの方は、「中国文化のいい経験として」「日本で産むよりも良かった!と友人に聞いて」「どうせ日本でも親は頼れないので、逆に中国なら産める!」という理由で利用している印象です。
また、日本から親に手伝いに来てもらうパターンや、出産前後だけ日本に里帰りする方も。
その場合は、
- 親が中国生活に耐えられるか?慣れない場所で、買い物や料理等、本当に戦力になってくれるのか?
- 上の子供がいる場合、里帰り先で一時保育などの預け先はあるのか?
これらが論点になることが多いようです。
子育てで困ること

実際の生活が始まると、日々の小さなことに戸惑う場面も出てきます。
- ミルクやおむつはどこで買う?
- 安全な水や、離乳食の食材は?
- 赤ちゃん連れで外出できる場所は?
ひとつひとつは些細なことでも、それをすべて自分で調べ、判断していくのは日本と違ってかなりの負担です。
ばおばおinfoやInstagramなど、インターネットで検索して情報を得るのはもちろんですが、実体験としては、ママ同士での情報交換が何よりも助けになります。
ママ友作りに関しては、「日本人同士、助け合って生きていきましょう」「私もたくさんの人から色々教えてもらったので、恩送りがしたい」という雰囲気が醸成されているので、日本で子育てをしていた時よりもずっと楽に・フランクに行えます。
we chat(※)のアカウントを交換するハードルもとても低く、日本より楽しく子育てできている、という人も。
上海や北京など、日本人の多い地域では、色々なボランティア団体がイベント企画をしてくれている為、出会いの機会も多いです。
※中国のIT企業テンセント(騰訊)が開発・運営する、チャット/SNS/モバイル決済などを扱うコミュニケーションアプリ

ここまで見て、「やっぱり大変そう…」と感じた方もいるかもしれません。
改めてお伝えすると、中国での出産・子育ては、十分に可能です。
むしろ、中国で子育てしてよかった!と感じる経験も、親子共に数えきれないほどあります。
ただ、「日本と同じようにできるか」という視点に囚われ過ぎず、
「環境に合わせて選択していく」という心構えは大切かもしれません。
そして、事前に知っておくことで減らせる不安もたくさんあります。
ばおばおinfoでは、
妊活レポート / 私立・公立病院の出産レポート / 産後サポートのレポート / 中国各地のボランティア団体・ママの集まるグループチャット / 出産・育児の必需品…など、
この記事で取り上げた項目について、より具体的に紹介・まとめてありますので、ぜひご覧ください。
– 寄稿 –
【ばおばおinfo】
「ばおばおinfo」は、妊活~オムツがとれるくらいまで(宝宝) の子育て層に向けた、中国での情報を集めたWebサイトです。
上海での妊娠・出産経験のあるメンバーが、「中国での妊娠・出産・育児に不安を抱えている人の役に立ちたい」との思いで始めました。
離乳食やベビースナック、地下鉄のエレベーター事情、「日本のような行事はできる?」「予防接種はどうしてるの?」など、様々な記事をアップしています。

