海外引越の準備
海外赴任の引越しは計画的に！スケジュールや荷物の仕分け方のコツを紹介
海外赴任の引越しは国内での引越しと異なり、様子がわからないと戸惑っている方も多いはず。今回の記事では、海外赴任に向けた引越し準備のスケジュールを紹介します。荷物の仕分け方法や、何日前から準備を始めたらいいかなどの内容を盛り込んでいます。引越し間際に慌てないためにも、記事内容を参考に引越し準備を進めてみてください。
この記事で書かれていること
引越しスケジュールと作業内容を確認
海外赴任の準備の中でも、大部分を占めるのが引越しです。まずは、引越しの大まかな流れを上記のチャートで確認しましょう。2～3ヶ月前から計画を立てて、準備を着々と進めましょう。
下見・見積もりを行う
引越し業者に自宅へ下見・見積もりに来てもらいましょう。荷物の送り方・金額・輸送方法など、下見で得る情報・確認事項はたくさんあります。その後の準備がスムーズになるよう、詳細に打ち合わせをしましょう。海外引越し専門の業者であれば、通関手続きなどノウハウがあり心強いです。リモート対応の有無も問い合わせておきましょう。下見日時が決まったら、それまでに持っていく荷物・持っていかない荷物の目処をつけておく必要があります。その際、赴任地の住居が家具付きか否か把握しておくことがポイントです。大きな家具について判断しやすくなります。なお、年度末などは引越しピークで混み合うので、早めに連絡がおすすめです。
下見当日は、荷物を確認し、見積もりをしてもらいます。企業が費用を負担する場合、規定内で全ての荷物を送ることができるかを事前に確認しましょう。その際、船便と航空便をそれぞれどれぐらい利用できるかの打ち合わせも欠かせません。航空便は船便より高いので、たくさん利用すれば費用は超過し、自己負担となってしまうためです。また、輸送中の荷物の破損・損傷について補償される貨物保険について、下見の際に業者へ相談しましょう。その後は、荷物の引き取り・受け取りスケジュールも決めていきます。輸送の目安日数は、船便でヨーロッパなどの遠方が60日、アジアは30日〜40日程度です。
引越し準備を始める
下見が終わったら準備に入りましょう。荷物の引き取り日までに必要な作業を整理して、どんどん進めるのがポイントです。梱包は、ほとんど業者が行いますが、衣服や下着などを自分で梱包したい場合は、梱包材とパッキングリスト(通関のための荷物の詳細リスト)をもらっておきましょう。
また、通関に必要な書類も期日までに用意します。パスポート、査証のほか、在職証明書など企業から取り寄せるものもあり、多い場合は10種類程度必要です。
仕分けはコツコツ進めるのが大事
引越し準備の大半を占めるのが荷物の仕分けです。赴任地に持っていく荷物を、船便・航空便・携行手荷物に分けます。家具や日用品は基本的には船便。到着直後に使いたいものは航空便です。貴金属・貴重品は引越し荷物として受託してくれないので、携行手荷物として出発当日まで保管しておきましょう。
また、現地で手に入りにくいものなど、後から情報が加わると思わぬ荷物が増えることもあります。予算を超過しないよう注意しましょう。加えて、国の法律などで引越し荷物にできない取り扱い禁止品が荷物に含まれていないかもチェックが必要です。
荷物の引き取り当日にすること
期日までに、荷物を仕分けし、業者がわかるよう準備しておきましょう。梱包してもらう荷物は別室に集める、付箋を貼っておくなど工夫を。出荷の際は必ず立ち会って、梱包やパッキングリストの記載などを確認し、通関書類も渡しておきましょう。
残置荷物を処分する
並行して国内に残す荷物(残置荷物)の保管方法を考えます。トランクルームを利用するか、親戚・知人に預けるのが一般的です。処分の場合は粗大ごみにするか、知人に譲る、あるいはリサイクルショップへの売却を考えましょう。
荷物搬送から出発までの過ごし方
船便を荷出しした後もしばらくは日本での生活が続きます。家具、家電などをほとんど送る場合は、実家に引越しして、出発まで滞在するなど、計画しておきましょう。
到着後、荷物を受け取る
到着後、自宅で荷物を受け取ります。通関手続きは引越し業者が代行してくれますが、到着後に現地で用意する通関書類がある場合は、忘れずに用意しましょう。荷物を受け取ったら、荷物が破損していないか確認を。破損などがあれば、貨物保険の手続きを行います。損害申告には期限があるため注意して、取り扱い業者に確認しましょう。
※こちらは、2023年12月1日発行の「海外赴任ガイド2024年版」を元に作成しています。紹介内容が原文と異なる場合もあります。
