海外滞在中の子供の教育

優しさに支えられた海外赴任中の出産・子育て生活

英語の習得や地域コミュニティでの交流など、海外赴任にはたくさんのメリットがあります。しかしその一方、思わぬトラブルに巻き込まれることも。海外赴任に選ばれたAさんは、妻子を帯同して渡航したアメリカで、コロナ禍に見舞われました。未曾有のパンデミックを、Aさん家族はどのようにして乗り越えたのでしょうか。体験記をご紹介します。

海外コミュニティでの交流を楽しむ

M.Aさん : 帯同家族
渡航地(1カ国)アメリカ・ピッツバーグ(2013年1月~2015年5月)、ボストン(2015年5月~2022年5月)
ご家族4人 長男 : 生後半年(着任時)/長男 : 小学4年生 次男 : 年長(帰国時)

我が家の渡航は、生後半年の息子を連れてのピッツバーグから始まりました。2年半後にはボストンへ移り、現地で次男を出産。自然豊かな環境で子育てを楽しんだ海外生活ですが、出産やコロナ禍を経て、10年のアメリカ生活はいつもコミュニティの温かさに支えられ、周りの人々から貰えた沢山の優しさを、これから先もpay it forwardしていきたいと、心から思っています。

自然の中での学びを大切に

自然の中での学び

特に思い出深いのが、7年過ごしたボストンでの子育てです。自然の中で親同士が主体となって行う日本の「自主保育」に興味があったため、親が一緒に学校づくりに参加する現地のコープのプリスクールを選択しました。週3-4日の登園だったので、残りは自然の中での遊びを主体としたnature preschool、farmer preschoolにも通いました。

アメリカには身近な自然を活用したプリスクールやサマーキャンプ、放課後プログラムなどが用意されているので、興味のある方は是非参加されてみてはいかがでしょうか。

ボランティア活動で多くの人をサポート

子どもが小さいうちは、一緒にできる活動が良いなと、ピッツバーグでは図書館で行われた日本語のストーリータイムを、ボストンでは、Japanese Playgroupを主催。日本から新しく来られた方々の出会いの場づくりや、子どもたちへの日本語、日本文化の継承を楽しみました。

ボストンには、日本語で無料の電話相談を受け付けてくれる「JB Line」というサポート体制があるのですが、こちらのボランティアにも加わりました。スタッフには弁護士や心理士など専門知識を持った方々も多く、急な困りごとにも無償で相談にのってくれるので、異国の地で暮らす日本人にはとても頼りになるものだと思います。

コロナ禍には、医療者や老人、貧困地域へのローカルサポートも経験しました。コープのヘルパーや、学校ボランティアでも感じたことですが、アメリカは、ワーキングペアレンツでも皆がこうしたボランティアに関わり、子どもたちとの時間も大切にしながら、自分の時間も大切にする“出来る人が出来るときに出来るだけ”の本来の意味でのボランティアが生かされていて、本当に素晴らしいなと思いました。


人々の優しさに触れたボストンでの子育て

ボストンでの子育て

両親のサポート体制がない中、2017年にボストンで第2子を出産。まだ引っ越して1年あまりでしたが、毎日、誰かが玄関先にご飯を届けてくださったりと、皆の温かさに支えられました。

コロナ禍での支え合い

コロナ禍での支え合い

そして2020年3月からのコロナ禍。突然の休校に続き、playdateの禁止、食料や紙資源の入手が困難になり、外出禁止令が出されるなど、厳しい規制が続きました。しかし地域では、サポートボランティアが1日で100人以上集結。コロナになった方々に食料を届けたり、コロナ禍で衣食住に困った人を助けたり、多大なコミュニティのサポーターとして、コロナ禍が終わった今も彼らは活動を続けています。アーティストたちは、学校に行けない子どもたちのために、アートや音楽の時間を配信するなど、自分たちが出来ることをそれぞれが考え、次々と行動に移していきました。

各家庭では、エッセンシャルワーカーへの感謝を玄関に貼り出し、学校の先生方からは毎日のようにレターが届くなど、お互いに助け合うことで街全体にとても優しい時間が流れました。2カ月のロックダウン後、サプライズで、先生やお友達のお家の前を車でbirthday paradeしたり、先生方へのthank you bannerを飾り、学校の入り口を車でパレードしたのも良い思い出です。

ダイバーシティを意識した学校のサポート

オンライン授業で新年度がスタートしましたが、担任の先生とクラスメイトを変えないという精神的配慮だけでなく、50を超える国々の生徒が集まる学校では、ダイバーシティがとても大切にされ、コロナ禍で顕著になった人種差別についても真摯に取り組まれるなど、そのサポート体制はとても素晴らしいものでした。アカデミックでサポーティブな環境、身近な大自然に恵まれて、それぞれが自分自身を見失わず、のびのびとアメリカでコロナ禍を過ごせたことは、我が家にとって最高のギフトになりました。

海外お役立ち情報「民間医療保険について」

民間医療保険

海外での高額な医療費がよく話題になります。赴任先での生活を考え、医療保険を検討している方も多いでしょう。海外赴任中に安心して医療機関を受診できるよう、アメリカの民間医療保険について解説します。

民間医療保険には、HMO(Health Maintenance Organization)、PPO(Preferred Provider Organization)、POS(Point-of-service)の3タイプがあり、その中から選んで加入します。HMOはかかりつけ医を登録して受診。かかりつけ医の診療のみ保険適用で保険料は比較的安いものです。PPOは、かかりつけ医を登録せず、自由に利用可能。ネットワーク以外の医療機関を利用した場合でも多少の自己負担額で受診できるが保険料は高めとなっています。POSは、保険料・内容ともにHMOとPPOの中間的な位置づけです。かかりつけ医を登録しますが、ネットワーク外の医療機関も利用できるのが特徴でしょう。

※こちらは、2023年12月1日発行の「海外赴任ガイド2024年版」を元に作成しています。紹介内容が原文と異なる場合もあります。

#インタビュー #家族 #海外赴任

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