赴任時の子供の教育
海外子女教育振興財団について
子どもを帯同する場合、まずは「海外子女教育振興財団」をチェックしておきましょう。学校選択を含めた海外での子どもの教育に関わることについてさまざまな情報やサービスを提供しています。海外での子育てに関する教育相談のほか、各種セミナー・講演もあります。また教科書の配付の窓口にもなっていますので、渡航前に必ず手続きをしてください。
この記事で書かれていること
海外子女教育振興財団とは?
海外子女教育振興財団は、海外子女の教育をあらゆる面でサポートする団体で、1971年、外務省と文部省(現 文部科学省)の許可を受け設立されました。
赴任前子女向けには、海外の学校の紹介、海外で使用する日本の教科書の無償配付、さらに赴任前英語セミナーや個別教育相談などのサービスも行っています。また、WEBマガジン「JOES Magazine」を配信、海外子女の教育に関する情報等も発信しています。その他サービス、各種の資料、書籍を発行のほか、赴任中の海外子女向けには理科・社会の通信教育や児童書や絵本の配本も行っています。さらに、帰国後には身につけてきた外国語を保持するための「外国語保持教室」を展開しています。
なお、教育相談は赴任前から帰国後までオンライン(Zoom、Teams)・面談(東京・大阪)・メールにて対応しています。
海外子女教育振興財団 WEBサイト
海外子女教育振興財団で受けられる主なサービス
●赴任前に受けたい各種セミナー・教育相談
赴任前の場合、まずは教育相談を利用すると良いでしょう。学校探し、入学手続きのアドバイスほか、滞在中や帰国後の学校生活・家庭教育等についても相談できます。また、帯同家族向けの海外生活セミナー、インターナショナルスクールなど外国語の学校に通う予定の方向けのオリエンテーションなどテーマ別のものもあります。自分の必要に応じて検討しましょう。セミナー等の詳細・予約等は公式ウェブサイトで確認を。海外子女教育振興財団「個人向けサービス」
●日本の教科書の無償配付
海外子女教育振興財団に申し込むことで日本の教科書を無償で受け取ることができます。対象は日本国籍を持ち、新たに海外へ渡航する小学生・中学生です。渡航後に日本人学校・補習授業校に入学・編入学する場合も含め、これから渡航される方の教科書は現地では用意されていません。渡航前に自分で用意する必要がありますので、忘れずに申し込みましょう。なお、教科書の入荷時期などによって、出国日までに受け取れる教科書が変わりますので、早めに当財団にお問い合わせください。もちろん、現地校・インターナショナルスクール等のみに通う場合でも、無償で受け取ることができます。
海外子女教育振興財団「日本の教科書の無償配付」
参考「海外の学校への転校手続きで大事な事」
●海外赴任中・帰国後のサービスもチェックを
海外赴任中の通信教育、帰国後の進路情報を提供する学校説明会・相談会、帰国子女のための外国語保持教室など、海外赴任のそれぞれのタイミングで活用できるサービス・教室があります。前もってチェックしておきましょう。●帰国子女のための外国語保持教室
海外で身につけた語学力や文化的・社会的な思考力を保持させるための教室があります。首都圏(東京都・神奈川県)・中部(愛知県)・関西(大阪府)に教室があるほか、オンラインでも開講しています。海外での学習背景(現地校・インター校・日本人学校・幼児期)に合わせた複数のコースがあるほか、サマースクールも毎年開催しています。海外子女教育振興財団「帰国子女のための外国語保持教室」
海外子女教育財団の出版物で情報収集を
海外子女教育振興財団では海外子女教育に関するさまざまな出版物を発行しています。郵送での取り寄せや購入手続き、最新刊の情報は下記のサイトで確認できます。
海外子女教育進行財団 出版物
主な出版物の例
●『地球に学ぶ─海外子女文芸作品コンクール作品集』(毎年発行)当財団が毎年開催する「海外子女文芸作品コンクール」の入選作品を掲載。海外での貴重な体験や感動を詩・短歌・俳句・作文に綴った子どもたちの目から見た作品集。
また、『海外で暮らして ~体験したこと、学んだこと~』は海外子女文芸作品コンクールの35周年記念の作文選集。帰国した方はもちろん、海外滞在中およびこれから出国される方にもお読みいただきたい1冊です。
●『新・海外子女教育マニュアル』
新たに出国される方の、渡航前から滞在中、帰国後の教育について基本的な考え方とともに、具体的な事例を交えて解説している手引書。
●『サバイバルイングリッシュ』
学校生活の中で「これだけは知っておいた方がいい」「こんな表現はよく使う」というフレーズや場面ごとに必要な単語を集めた書籍。コンパクトなサイズなので学校への携帯も容易。
●『英語ナビ』
海外で学習する小・中学生のために算数/数学・理科のおもな学習用語の対訳をまとめた用語集
●『海外子女教育手帳』
日英両言語による自己紹介ノート・在学証明書・成績証明書の英文フォーム付き。
●『新・私たちはいかにして英語を失うか』
帰国子女の英語力を保持するためのヒント。保護者が知っておきたい理論的知識と親子の実践例を紹介。
海外子女教育振興財団のまとめ
①海外子女教育に関する情報提供・教育相談などのサービスを受けられます。
②海外で使用する日本の教科書は、必ず出発前に取り寄せましょう。
③赴任前・赴任中・帰国後それぞれのサポートがあります。早めに把握しておくと良いでしょう。