海外引越の準備
海外赴任時に残置荷物はどうする?管理方法や不用品処分について解説
海外赴任の内示が出たら、赴任先で住むところを決めて引越しの準備を進めますが、忘れてはいけないのが残置荷物の保管です。「海外に持っていけない荷物をどうするか」をあらかじめ決めておかないと、引越し間際に慌てて処分することになりかねません。今回の記事では、トランクルームの活用方法や、リサイクルできるものについてまとめました。海外赴任が決まった方は参考にしてください。
この記事で書かれていること
海外赴任が決まったら荷物をどうするか決めよう
現地に送らない荷物は、残置荷物(国内においていく荷物)と不用品として処分するものに分けましょう。
残置荷物はどうする?
残置荷物は親戚や知人に預ける、あるいはトランクルーム等を利用して保管します。ただし、あまりたくさんの荷物を置いていくことになると、預ける方への負担になる、あるいはトランクルームの使用料が高くなってしまうことも。安易に残置荷物としないよう、保管するメリット・デメリットを考えて、荷物を厳選しましょう。
不用品はどうする?
不用品は、親戚や知人に譲るか、民間の買取りサービスなどを利用しましょう。また、引き取り手が見つからない場合に備え、適切に処分できるよう粗大ごみの破棄、分別方法等について事前に調べておくのも大切です。なお、引越し業者では不用品の処分は受け付けない場合が多くあります。出発間際になって、処分しきれない不用品が発生してしまわないように注意してください。
トランクルームで保管する
残置荷物の保管はトランクルームが便利です。長期間、荷物を保管することになるので、温度・湿度の管理や、耐火耐震などの設備が整っていると安心でしょう。また、海外引越しの業者であれば、トランクルームの手配も行っている場合が多く、引越しの荷出しと同時にトランクルームへの輸送も手配してくれるので楽に済ませられます。
荷物を預ける前には、荷物のケアを忘れずに行いましょう。衣類はクリーニングして防虫剤を入れておく、布団は十分乾燥させておく、家電などは電池を外し、汚れを取っておく、など長期保管に備えた準備は自分で行います。なお、家電製品などは長期間未使用で保管すると性能が落ちる場合があります。こういった品質の変化はトランクルームの保証外の場合が多いので注意してください。また、ガス・石油類などの危険物や、貴金属・有価証券などは一般には預けられません。
加えて、本帰国前の荷物の出し入れについても確認をしてください。国内の家族が代理で出し入れできるか、一時帰国の際に荷物の入れ替えができるか、などが考えられます。
家電はリサイクルへ
赴任地に持っていかない家電は、保管か処分かを決めましょう。処分する場合には、できるだけリサイクルへ。エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・洗濯乾燥機の4品目は、販売元が有料で引き取ってリサイクルしています。オーディオ機器、ミシン、電子レンジといった小型家電も、小型家電リサイクル法に則って、市区町村が回収しています。下記「不用品の処分方法」も参照の上、できるだけリサイクルをしてください。
買取サービスを利用する
本やDVD、衣類などはリサイクルショップで引き取ってもらうことも可能です。出発準備で時間がない場合は出張サービスなどを利用して、自宅まで引き取りにきてもらうと良いでしょう。
不用品の処分方法
意外と知らない不用品の処分方法をまとめました。不用品を手放す際は、自治体やメーカーの案内に従って適切に処分しましょう。
リサイクルする
【家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・洗濯乾燥機の4品目)】
販売者が回収の上、メーカーでリサイクルしています。購入した家電量販店に回収してもらいましょう。回収は有料です。購入した店舗がすでに遠方である場合、市区町村に相談してください。
【パソコン】
メーカーの自主回収が義務付けられています。2003年10月以降に販売されたパソコンには「PCリサイクルマーク」が添付され、これらのパソコンは無償で回収してもらえます。マークがない場合は有償回収に。回収方法はメーカーWebサイトを確認しましょう。なお、メーカーが不明の場合、「一般社団法人パソコン3R推進協会」が対応しているので問い合わせてみてください。
パソコンを破棄する際は、データの消去を忘れずに。ゴミ箱に捨てただけでは、見かけ上はデータが消えているものの、ハードディスク内には、まだデータが残っている状態です。破棄したパソコンに残っていたデータが悪用されるのを防ぐためにも正しい方法でデータを消去しておく必要があります。消去専用のソフトを用いる、磁気による消去サービスを利用する、物理的に機器を破壊する、などの方法があります。以下のWebサイトも参考にしてください。
一般社団法人パソコン3R推進協会:https://www.pc3r.jp/home/data_erase.html
【その他の家電・小型家電】
小型家電リサイクル法により、市区町村で小型家電のリサイクルを行っています。電子レンジ、オーディオ機器、ゲーム機、ドライヤーなど、多くの品目が対象です。粗大ごみや不燃ゴミにすることもできますが、できるだけリサイクルをしましょう。回収方法は、ステーション回収、イベント回収、宅配便回収などがあるので、市区町村の指示に従ってください。
専門業者に買い取ってもらう
【書籍、DVD、日用品全般】
リサイクルショップで引き取ってくれます。書籍や CD・DVD等の小物からタンス・ベッドなどの大型家具、テレビ・冷蔵庫などの大型家電、自転車など、幅広く対応。量が多い場合の出張買取サービスや、引取先が販売した場合にキャッシュバックがあるサービスなど、それぞれの特徴も確認しながら選びましょう。
- エコランド:https://www.eco-kaishu.jp/
- セカンドストリート:www.2ndstreet.jp
- ハードオフ:www.hardoff.co.jp
- トレジャーファクトリー:www.treasure-f.com
- リサイクルマート:www.recyclemart.jp
【ピアノ】
メーカー、品番、製造番号、ペダルの数などを業者に伝え価格の査定を受けます。買取額だけでなく、運搬費や修理代といった諸経費も業者を比較する際に大事なポイントです。最近は一括査定サイトも多く、先に一括査定を利用し、業者をいくつかに絞ってから話を進めるのもおすすめです。
- タケモトピアノ:www.takemotopiano.com/TEL:0120-37-0009
- ヤマハピアノサービス:www.yamahapianoservice.co.jp/TEL:0120-192-808
※こちらは、2023年12月1日発行の「海外赴任ガイド2024年版」を元に作成しています。紹介内容が原文と異なる場合もあります。