ちょっと徹夜したりきつい週が続きましたが一服。
今週末から本腰入れて犬・猫のコンサルに入ります。
やっぱり動物はかわいい。
動物達にアテレコをするのが僕の中で最近ブームになっています。
さて、
未だに毎週のようにどこかのクラスで日本の震災の話題になります。
それぞれの教授が授業内容と絡めて例として取り上げてきます。
コミュニケーションのクラスでは、米国のindividualism(個人主義)と反対の位置にある、日本人のcollectivism(集団主義?適切な訳が分からない)について話がありました。
意見を求められたので、
「この日本人の特性は震災時にプラスとして世界では報じられているようだが、時としてこれはマイナスにも成り得る。
集団として皆で力を合わせて困難に立ち向かっていくこともあるが、逆に皆で一方向に一斉に落ちていくこともある。
当然その方向が間違っていることに気づいている人もいるのだが、発言に躊躇し、そのまま流れていってしまう」
とか、
「日本が米国のように他国から移民を積極的に取り入れていくのは、この国民性のお陰でなかなか進まないと思う。日本人が外国人を受け入れないのではなくて、むしろ外国人が日本人に融け込むのが難しいのでは。」
とか、
「数十年前と違って、最近の若者は徐々に個人主義へと変わりつつある」
などコメント。
マーケティングのクラスではconformityについて、日本が登場。これも上記と同じような話。
コンサルのクラスでは毎回最新ニュースについてのディスカッションから始まるので、中東情勢と並んで話題になります。
ただ、正直な話をすると、最近は教授以外はこの日本の地震の件に関しては多少関心が薄らいできているように見受けられなくもないです。
今後の米国における原子力発電施設の運用についても誰も特に異議を唱える人もいないし。
まぁ最近ですと
津波の影響によるいくつかの日本企業の工場停止を受け、米国企業の中にはそういった企業に生産を依頼していた部品の調達が滞るところも出てきていることから、
今や世界経済は無数にリンクしているよね、というまぁ当たり前っちゃー当たり前の話があったくらいでしょうか。
大きな問題で唯一見落とされているのが、計画停電についてでしょうか。
これも、昨日家に届いた最新号のBloomberg Business Weekに"Japan's Rolling Blackouts(計画停電)Dim Prospects for Recovery"として短めの記事で書かれておりました。
やっとこさ、といった感ですが。
もちろん以前からこちらのメディアでも多少触れられているトピックではありましたが、あえて停電に絞って書いている記事を見たのはこれが僕は初めてかも。
僕は個人的には電力不足は地震・津波の被害以上にビジネスにとっては影響を与えると思っているのですが、あまりMBAの生徒でも計画停電について話をしているのを聞いたことがないんですね。
ここ重要だと思うんだけどなぁ。
Ethicsのクラスでは誰もが予想できる通り、重要なトピックとして取り上げられていますが、
それ以上に偶然ではありましたが地震の一週間後に
Union Carbide Corporationという米国の化学薬品大手が1980年代にインドの工場で起こした毒ガス漏洩事故について、自分のチームが教授・クラスの生徒達との対談形式プレゼンをすることに。
なんだか事故の性質、人間の健康や自然への影響、同企業の事故後の対応の悪さなど原発の事故とぴったり被るというか、とても気分が悪かったです。
しかもチーム内のプレゼンの役割分担でも、政府の役、被害者の役、環境の専門家の役などいくつかある中で、僕はなぜか事故を起こした企業を担当することに。
日本の災害に当てはめると、ようはボコボコにされている東電のトップを演じるようなもの。
具体的には、教室の前に座り、同ガス漏れ事件について教授と生徒達の激しい叱責に対し倫理的にぎりぎりのラインを守りながら苦しい言い訳をし、なんとか企業の立場を守るというもの。
数週間前から決まっていたのでしょうがないとはいえ、なんで日本人の僕がよりにもよってこのタイミングでこの役をやらされるのだろうと、、、嘆いたものです。
まぁそういうところはどこの国も似たようなもんだなと思いつつ、何よりもっと大切なことは、
その裏では、被害にあった無数の周辺住人が十分な治療・保障もされないまま何年も置き去りにされてしまった(ている)ということ。
う~ん・・・・・・・・・・・・・・