高校卒業程度認定試験が今年もそろそろ試験日を迎えます。
あと数週間後に迫った試験前に、何人かの生徒も緊張を見せつつも残された日数をどうやって過ごすか、思い思いの時間を過ごしています。
何年か前に高校卒業程度認定試験を受けたAさんのことが思い出されます。
高校卒業程度認定試験は、約8科目ほどのすべての科目において合格点を取得できると、合格証がもらえるという試験です。
Aさんが一番得意な科目は英語。さほど対策をしなくても合格の自信はありました。事前にもちろん対策はしたのですが、他科目の方にもっと集中して勉強していました。
そして結果はなんと1点足りず不合格。
Aさんはとても驚き、落胆してしまいました。そして反省の日々が数日続いたのでした。
でもここであきらめるAさんではありません。この経験がどんな教訓を残してくれたのかを考えました。
実力は十分であるのに、結果を残せなかったのはどうしてか、そしてこれからどうすればいいのか。
自信があっても油断してはいけない、学習は継続して取り組むこと、そして意思の強さ、時間を大切に使うことなどなど、たくさんの振り返りがありました。
そしてその中でも、意思の強さとはどこから来るのかについて一番考えました。
意志の強さは過去の成功体験に基づいている、
意思の強さはその分野への興味関心がモチベーションになっている
意思の強さは合格後の世界を想像することで強くなる
合格という成果は、自分にとってどんなインセンティブがあるのか、
などなど、よくよく考えると難しい内容だと思います。
この1点が16歳のAさんに教えてくれたことは、1点以上の重みがあります。
当校の生徒は、ひとつひとつの経験を通して、自分らしい成長を見せてくれています。