近年のアメリカのベンチャー企業の流行(?)は、シリコンバレーに代表されるIT系は相変わらずですが、Social系企業(環境など社会問題に取り組むビジネス)がぐっと増えてきた気が。
Social系は、(アメリカでは)不況になればなるほど起業数が増えるという研究結果があり、完全に非営利のものから、営利目的のもの、かつその中間のハイブリッド型と呼ばれるものまで多岐に渡ります。
流行ものに弱い僕も、今期大学院でSocial Entrepreneurshipの授業を取ってみることにしました。
新しい研究分野ということで生徒数も10人程度と少ないのですが、みな熱くていい奴ら。
生徒の半分はアメリカ人ではなく、他国からの生徒というのがおもしろい。スリランカやバングラディッシュの生徒の発言は実体験に基づいていて非常に興味深いです。
日本人は社会貢献という感覚が他国の人間より薄いのか、それともただ僕自身が興味が無かったせいか分からないのですが、他人から学ぶことの方が多いですね。
最近は大学院始まって以来最高に忙しい日々が続いているので米国赤十字のボランティアにも行けていない。うーん。
出動機会はあるのですが、一週間とか長期の遠征が多くて断らざるを得ないんですよね。
来週火曜に、このSocial Entrepreneurshipの授業でパートナーと二人で一時間のプレゼンをすることになっていて、ここ数日は彼と連日資料作成のミーティング。
勝手に教授に組まされたパートナーなのですが、彼は頭も性格もいい奴なので一緒に仕事していて楽しい。
彼は投資関連の企業の社長をしている事業家で、仕事の合間にMBAを取得しようと大学院に通っているとのこと。
やっぱりこういう奴にありがちなのですが、相当な女好き。
何人と遊んでんだか。。(笑)
たまたま現在注力している顧客の一人が日系人らしく、今回僕がプレゼンのパートナーになったことも相まって、日本に興味を持ったようです。
結構言い合いにもなり、僕も彼も頑固なのでなかなか折れなかったり話が動かない時もあるのですが、不思議と雰囲気が悪くならなく、またとても良い妥協点がいつも見つかるのでなんだかんだいって二人の力が合わさるというか、良いものが出来てきている気がします。
僕ら二人に与えられているプレゼンのテーマは「十代の妊娠 in U.S.」
Newman's Own(俳優ポール・ニューマン設立)のプレゼンをしたいと教授に直訴したのですが、なぜか、「お前はこれをやれ」と。
ここアメリカでは若年層の(望まない)妊娠は非常に深刻な問題で、こちらの大学生で中絶・避妊などの関連トピックなど含め、語れない奴はいないくらい。
日本人である僕なら宗教観・政治思想・固定観念に縛られることもなく、アメリカ人には無い新鮮な視点をクラスに吹き込むことができるかもしれないと思って、教授はこのお題を僕に与えてきたのかもしれない。
と言っても、なかなか良いアイディアが浮かばないんですが。。
良いアイディアが生まれる土台となる情報・知識が無いのだから当たり前なんですけどね。
プレゼンにおいては、どんな複雑なテーマであっても必ず自分の過去のストーリーから入り(hook - 掴み)、最後は絶対に自分の主張で終わらせるのが自分のやり方なのですが、今回は残念ながらあまりに未体験の内容なので、浅い話でもして陳腐になりそうで怖いです。
また、上にも書いたようにこれは比較的新しい研究分野なので、プレゼンで使用する予定のいくつかの理論も結構あいまいでぼやけていて、理解はしていても「妊娠」と上手く合わさるかどうか不安です。
問題山積み状態。
いや、でもプレゼンは楽しいですね。
この準備期間も含めて、ゼロから何かを作っていく感じがたまらない。
反対に、自分の試験嫌いはなんとかならないもんですかね。。はぁ。。
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