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履歴書

NYに戻ってきた次の日の試験は惨敗、レポートは中途半端、ビジネスプランも数ヶ月の準備期間があったにも関わらず締め切り7分前と超ぎりぎりに先方に送りつける。

全てが後手後手で、あっぷあっぷ。



息つく暇もなく、とある某外資系コンサル会社の面接のためシカゴへ。

こんな奴が出迎えてくれました。
シカゴにはニューヨークに負けないくらい街中に様々な芸術作品があります。

GEDC1010

シカゴへの飛行機の中。

手許には英文履歴書。
自分の過去が隙間なくびっしり書かれている。

あまり好きなものではない。

最近、同世代が見違えるように成長している姿を見たり、旧友に数年ぶりに会ったりして、過去の自分を振り返ることが多くなった。

ここ数年自分は一体何をしていたのだろう、そして自分はどう変わったのだろう、と考え込む機会となった。

ストレスである。



MBAの生徒にとって学業より大事と言われる就職活動なのだが、僕は全く興味がない。

別に何か確固たる未来が用意できているわけではなく、ただ「やる気がない」のである。ようはただのアホなんだろう。


日本で大学生だった時もそうだった。友達全員が、


「リクナビだ!」
「就職説明会に行かないとダメだ!」
「この会社の面接ではこれこれこういうことが聞かれて・・・・」


とがんばっている時に、ただ理由もなく、


「なんかつまらなそうだ」


何もしなかった。

説明会や面接を受けるなりし、その上でなぜ今自分は就職したくないのか自分に問うということさえしなかった。


親には相談した。

学費を払ってくれていた父親に大学を辞めたいと伝えたのを覚えている。


当然、反対された。


「理由は分からないけど、ただなんとなく辞めたい」


そんないい加減な思いで発した言葉だったから、結局親を説得することもできず、そのまま卒業することとなった。


幸い山岳ガイドという給料が破格な仕事のお陰である程度のお金はあった。

かつ日本にいると世間の風当たりが強いということもあり、

「なんとなく興味があった」留学をしてみることにした。


英語なんて高校生以来全く触れていなかったし、興味があるなりにジオス等語学学校でしっかり下準備をするなどということもしなかった。

おかげで留学の初めの数ヶ月は、日本の自宅でもできたような勉強をわざわざ海外の図書館でするという無駄な時間を過ごした。

しかもそこで変な刺激を受けてしまったのか、そのままふらふらと海外生活7年。


短期(2~3年)の目標はいつもあるのだが、長期の目標(超長期はあるが)がないから、結局あっちに行ったりこっちに行ったり落ち着かない。


いや、無駄に過ごしてきたとは思わない。
その時その時、自分として意味のあることをしてきたと思うし、自分なりにゆっくりとは前に進んでいるとは思う。


でも、どうもダラダラしていて、大きく飛躍できずにいる。いわゆる、


「一皮むける」


これができない。



今回の面接の件も、自分で応募したわけではない。
頼んでもいないのに大学院が勝手に履歴書を企業に送ったようである。

いつまでもトロトロしている僕の代わりにチャンスをくれたのだから、感謝しなければいけないのに、今回も相変わらずの怠惰ぶり。


超大手と聞くと、それだけで萎えてしまう。

「どうせ俺なんてそんな競争が激しいところで働けないよ。のんびり生きさせて欲しい」

少し大変そうなことがあるとすぐにモチベーションを失い、全力で試す前に諦めてしまう。
たとえ自分の興味から外れていることでも、それなりに価値のあることには真剣に向き合わないと人間として成長しない。

最近の何事にも消極的な若者とはまさに僕のことだろう。


面接は断ろうとしたのだが、周りの友達に今回はせっかくだから絶対に行けと強く背中を押され、行くことにした。

計1時間15分の面接。あっという間だった。

簡単な自己紹介後、面接官とドラッグストアー業界のケーススタディーをした。それなりにおもしろかった。

だが、面接途中、急にやる気がゼロになった瞬間を覚えている。急に力が入らなくなった。


競争という言葉が嫌いだ。
いつもそこから逃げてきた。

向上心がない奴は何をしてもダメだというのは分かってはいるが、いつまで経ってもこの腐った根性が直らない。

人生を少しは輝かしいものにするチャンスは今までに何回か目の前にあったと思うが、掴もうという努力をしなかった。

なぜだか分からないが、動こうとしなかった。

数年後にホームレスになった時に後悔するに違いない。


企業面接という、わざわざ過去を振り返らなければならない嫌な作業のお陰で、自分がいかにいい加減に生きているか、また、数年前から全く成長していないということに気づいてしまった。

こんなことは全て、人が22歳の時に感じること。
今まで逃げてきた分、100倍の重みで圧し掛かってくる。


その結果がこれである。

30歳無職。独身。
知識量・経験・スキル、おまけに外見に至るまで、同世代に勝るものは何一つもない。



幸い壁は見えている。

これを乗り越えられたらきっと皆と同じところに辿り着けるのではと思える壁はある。

過去を振り返らずに済むように、なんとしても突破したいのだが、、、

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ブログ紹介

八方ふさがり

http://blog.livedoor.jp/ike_chan_/

05年よりNew York在住。 現地銀行勤務を経て、09年よりMBA取得に向け大学院にて奮闘中。

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