先日、近隣の大学に招待されて先生と二人で居合道のレクチャー&パフォーマンスをしてきました。
まず45分ほど先生が日本の武器系の武道一般(居合道、剣道、くさり鎌、弓道など)のプレゼンテーションをした後、実際にいくつかの形(かた)を日本刀(練習用)を使って僕が3つ、先生が4つ披露。
その後、木刀を使って二人で各形の意味を説明。
終了間近には質問が多数出て予定時間を大幅に越え大盛況でした。かつ結構な額の報酬までもらって嬉しい限り。こういうのいいですね。またやりたい。
僕個人の居合の練習ですが、大学院の授業のせいでここ一年間、段の試験がずっと受けられなかったのですが、やっと来年頭には週末半日を使って受けに行くことができそうです。
なので、実はずっと前からもう次の段の形も練習しているのですが、ここ一ヶ月は試験用に形に集中して稽古を重ねています。
先月くらいから、練習中に目の前に実際に敵がいて自分に切りかかってくることを目を閉じて想定しながら切り込むようにし始めたところ(以前からやろうとしていたが、体の動きに余裕がなく上手くできなかった)、すぐに変化が出たようで、先生に「最近、かなり殺気が出てきたね~何か練習方法変えた?」と言われるようになってきました。
いや、たまにあまり食事を取らないで練習に参加し、燃料切れでちょっと朦朧としながら日本刀を振っている時があるので、そういう意味では"鬼気迫る一振り"になっているのかもしれないと思ったり・・・・・・と、まぁそれは普通にダメか。。ちゃんと食事は食べた方がいいですね。
それにしても目を閉じると左右のバランスが急に取れなくなりますね。それを克服するときっとさらに上のレベルにいけるのではと思っています。
あと、目を閉じると自分の呼吸がはっきり聞こえるようになるので、それも確実にプラスだと思います。僕はまだまだ呼吸が体の動きと全く合っていないので、刀を切った時やその前後に変な力が入ってしまっています。
まだまだペーペーの足軽レベルなのでしっかり目の前の稽古に集中するべきですが、同時に少しずつ座学も始めるべきだなと最近感じています。
前述の居合いのパフォーマンスの数日前にあった居合の先生と日本から来た学者さんの対談は凄かったです。
いつも稽古中は与太話ばかりしている先生なのですが、外国人であるにも関わらず日本人の学者と特定の日本文化についてあんなに互角に討論できる知識量があったのかと(ある程度知ってはいましたが)びっくり。
その場にいるだけで非常に勉強になりました。日本人のくせに(まぁもうそういう時代でもないんだが)なんにも知らない自分は恥ずかしいなぁ、勉強しないとダメだなぁと、もう一回新渡戸稲造を読み直そうと本気で思いました。