肉声を久々に聞きました。


「ダイアナ妃の告白」という
ナショナルジオグラフィック制作のドキュメンタリーを見ました。
英語題は
「 Diana : In her own words 」
直訳は 「 自分で語る”ダイアナ” 」
つまり ダイアナ妃自身の 独白インタビューに基づく
ドキュメンタリーです。
( 私は 有料動画配信サービスのHULUで見ました。)
こちらが予告編。
もともと 以前に
「ダイアナ妃の真実」という暴露本が出されました。
王室関係者を取材して まとめたダイアナ妃の生涯ということでしたが、実際には ダイアナ妃自身のインタビューに基づいた本であり、 当時は そのことが 隠されていたのです。
それが 今になり 当時のインタビューが公開され、
話の内容に合わせて 映像がつき
ひとつのドキュメンタリー作品として公開されました。
公務のたびに たくさんの写真や動画をとられていた
ダイアナ妃ですが その背景には 誰も知らない悲しい物語が隠されていました。
車の中でチャールズ皇太子(当時)と大喧嘩になり 泣きはらした目で パーティー会場に到着したとか。
ウィリアム王子の妊娠中に 自宅で階段から落ちた事故は
実は チャールズ皇太子と口論になり
精神的に不安定になって 自分から階段に身を投げたとか。
結婚前から チャールズ皇太子は カミラさんとの関係を
ダイアナに隠そうとせず 目の前でプレゼントを贈ったり、
カミラさんからのプレゼントを身に着けていたとか。
とにかく 頻繁に出てきた表現が
「 I cried my eye out 」
cry one's eye out とうのは
激しく泣くとか 長時間泣き続けるとか
普通ではない 悲しみ方をして 泣いていることです。
インタビュー中、この表現は何度も何度も出てきました。
結婚生活のほとんどを 泣いて過ごしていたようでした。
そして Bulimia という単語。
過食症ですね。
ダイアナ妃が 一時期とても痩せていて
拒食症ではないかと言われていましたが
このドキュメンタリーでは
結婚の直前から 過食症を発症していて
つねに 過食と嘔吐を繰り返していたことも
本人の言葉で明かされました。
二人の王子を妊娠中も過食症は止まらず
2人目のヘンリー王子を生んだ直後の体調が最悪だったとも。
しかし チャールズ皇太子と別居し、
カウンセラーや他の人の助けを得ながら過食症を克服し、
離婚後は 人道支援活動家として 新しい人生を生き直そうと
していたのは皆さんご存知のとおり。
この作品は あくまでも ダイアナ元妃の主観によるもので
必ずしも 真実ばかりとはいえないかもしれないし
チャールズ皇太子側の言い分もあるかもしれません。
でも 世界中を魅了した笑顔の影で
あんなに苦しんでいたとは
誰も想像できなかったのではないでしょうか?
本人も 「どんなに辛くても 人前に出るとなぜか最高の笑顔を出せる」 と言っていましたが、あらためてダイアナ妃自身の言葉で聞くと 胸にくるものがあります。
それにしても ここまで自分の気持ちを正直にインタビューで残していたのは その後の人生の短さを どこかで予感していたかのようです。
改めて ご冥福をお祈りするとともに、
日本の”悲しいプリンセス”にも
どこかで自分を語る機会が与えられることを願ってやみません。
いつも応援ありがとうございます