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続・アメリカのカスタマーサービス

前回の続き。

激しい言い合いの末、某大手工具店が二日後に壊れている冷蔵庫を取りに来てくれ、新しい冷蔵庫を配達してくれるということで話は決着したはずだったのですが。

向こうもやり手。やはりそう簡単には行きませんでした。

二日後の約束の日。夕方5時までに取りに来てくれるということだったので待っていましたが、待てど暮らせどトラックは来ない。

あーまたか・・・・と思い、6時に電話をすることに。

そしてまたあの繰り返しが。。

僕「これこれこういうことでトラックを待っているのですが、どうなっていますでしょうか?」
A「ちょっと私では分からないので、他の者に代わります」
B「こんにちは。うーん、その件は分かりませんねぇ。他の者に代わります」
僕「マネージャーを出して頂けますか?」
B「分かりました。お待ち下さい」
C「代わりました。どのようなご用件でしょうか」
僕「(あれ?昨日話したマネージャーと声が違うな、何人かマネージャーいるのかな?)マネージャーの方ですよね?これこれこういう件で、、、」
C「私はマネージャーではありませんので、マネージャーにつなぎますね」
僕「・・・・・・・・・・・・・・・」


一番疲れるのは、先方で情報が共有されていないため電話の相手が代わる度にゼロから全て説明し直さないといけないということ。

そして(いつも通り)不通になり、電話を切り、再度電話をかけ直すという作業を何度か繰り返した後、三度目か四度目でやっとマネージャー登場。

電話の声がすごく嫌そう。

そしてまた修羅場が。

僕「今日5時に来てくれるって話だったと思いますが、まだトラックが来てませんがどうなっているのでしょうか?」
マ「5時?そんな約束した覚えはないですよ」
僕「え・・・・・・・・・・?じゃ、何日の何時でしたっけ?」
マ「取りに行くとは言ったけど、時間なんて別に何も決めてませんけど」
僕「・・・・・・・・・・・・・・・・。いや、約束したじゃんか」

ここでマネージャーがキレる。

マ「何も約束なんてしてないわよ!なんなら私の周りに先日のあなたとの電話のやり取りを聞いていた人がたくさんいるから聞いてみようか!」
僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

いや、あなたの周りにいる人達はみんなあなたの部下なんだから、そんな人達に聞いたってしょうがないでしょうに。

なにより先日の

マ「じゃ、分かったわよ、あなたのアパートまで引き取りに行ってあげるわ」
僕「ありがとうございます。よろしくお願いします」

というやり取りの後で、『引き取りに行く日付・時間を決めない』という流れはありえないだろうに。百歩譲って僕が曜日などを聞き間違えていて今日でなかったとしても、「何も決めてないわ」というのはおかしすぎると思わんのか。

ただトラック係に時間を伝えるのを忘れていただけだろ。。。。逆ギレしないで正直にそう言えよ。。


しかし今日の僕は冷静でした。もう声を張り上げるのは恥ずかしい行為だからやめようと。なにより、「言った」「言わない」なんて子供みたいな言い合いをしたってしょうがない。

「では明日ですと何時に来て頂けますか?」

これでいいじゃないか、と。


しかしまだ惨事は続く。

マ「あ、あのね、実はその冷蔵庫の在庫ないのよ。」
僕「は?」
マ「新しい在庫が入るのに一週間は最低かかるわね」
僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そういうのは、前回電話で話した時に調べておくべきでは。。こちらが電話するまで把握してなかったのか。。

もう疲れ切っていたので、

僕「金だけ返して下さい。もう商品はいりませんから」
マ「分かったわ。でも買った時のレシートとあなたのIDを見せてくれないと返金できないから店舗に来て下さいね」
僕「分かりました。」

結局、引き取りは次の日の午前ということになり、そして今回はちゃんと時間通りにトラックが来ました。

しかし、てっきり僕もそのトラックに乗せてもらってお金を受け取りに店舗に行けるのかと思いきや、トラックは修理工場か何か店舗とは違う場所に行くということで、僕は地下鉄に乗って店舗に行く羽目に。

友達が言っていましたが、「まだ君は店舗から地下鉄で数駅のところに住んでいるからいいものを、もし遠くに住んでいる人だったどうするんだろうね。」と。まさに。

それでも往復で一時間以上はロスしますが、まぁこれはしょうがないのかな。返金は確かに店舗に実際に行かないとできないというのは分からなくもないので。

そして炎天下の中店舗にたどりつき、返金作業を完了。結局同マネージャーとは会うことはありませんでした。まぁお互い会いたくもないですが。


さて、仕事もたまっているしすぐ帰ろうと思ったのですが、なんとなく気になってふらっと冷蔵庫売り場に歩いて行ってみました。


すると、、、、、、



在庫があるじゃないですか。。しかも4台も。。。



僕が買ったものと同じ型、同じ色の冷蔵庫が目の前に整然と並んでおります。在庫が無いって、、、嘘じゃんか。。


ははーん。分かったぞ。

もし故障品を引き取りに行くだけでなく交換品を配達するとなると、さらに往復のトラック係の人件費+燃料費(店舗⇔僕の家)が追加でかかってしまう。それはなんとか防ぎたい。

→ あ、そうだ。在庫が無いことにして、客に諦めさせればいいんだ!

という結論になったものと想像できますな。

うーむ、、、こりゃ相当な凄腕マネージャーだわ。いい人材を雇ったよ、うん。


なんにせよ、もうしばらくあの橙色の看板は見たくないですね。
(と言いつつ、今日違う工具を買いに行く予定ですが。)



まとめると、

故障品の購入時の送料は返ってきませんし、何より多大な時間を失い、しかも特に何も教訓も得ていないという最低の結果となってしまっております。

まぁ大概、大人が揉める時は両者共に非があるものです。
ブログをこうやって書きながら僕は今回のやり取りで何が悪かったのだろうと未だに日々考え続けております。

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ブログ紹介

八方ふさがり

http://blog.livedoor.jp/ike_chan_/

05年よりNew York在住。 現地銀行勤務を経て、09年よりMBA取得に向け大学院にて奮闘中。

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