今週のテーマは、『伝えたいという意志』というお話です
先日のできごと。
ある1つの問題が起こり、日本の法人のお客様へ、その問題に対する対応策のご報告とお詫びのご連絡をしなければならない場面がありました。カナダと日本の時差があるので、電話やSkypeですぐに連絡がつかない状況。まずは取り急ぎメールにて・・・ということで、なかなかメールで伝えるのが難しい内容だっただけに、長文メール且つ何度もこれで伝わるか見返した上でメールを送信しました。
先方の担当の方の立場上、非常にご迷惑をおかけした問題だっただけに、状況説明をしてもご理解頂くのはなかなか難しいかなとも思いましたが、そのメールに対しての先方からの返信は本当に有難いことに、こちら側の状況を理解して下さっていて、日頃のサポートに感謝しますというお言葉までも頂くことができました。
この時に改めて感じたのが、相手に伝えたいという意志が強いかどうかということが、手段や方法以上に大切であるということでした。
もちろん、直接会えるものなら会った方がいい、電話できるものなら電話したほうがいい、でも結局のところ、それらの手段や方法は単純なツールとしての選択肢であるだけで、そこに伝える側の想いが乗っているかどうかで、相手に届くかどうかも決まってくるものだと思います。
今回の場合は、先方の方が見識のある立派な方であったということはもちろんではありますが、日頃の自分の仕事でも、お客様とのやりとりは、メールやSkypeが基本で、なかなか直接会って話すことが少ない故に、ツールに関わらず相手の心に響く・相手の心を動かす言葉を届けることというのは、常に意識して大切にしていることでもあります。
これは、例えば言語に関しても同じように思います。
英語が話せるからとか、話せないからとか、そういう能力の次元の話ではなく、本質の部分は相手に伝えたいという意志があるかないかだと思うのです。つまり、できるとかできないという能力の差や、選択肢としてチョイスできるツールがあるかないかなどの環境の差以上に、伝えたいと思う意志・意識の差の方がもっと大きいということです。
ここの部分の本質がわかっていないと、何事に対しても全ての原因を他人や環境のせいにしてしまい、周りに対してのネガティブな感情ばかりが膨れる一方になります。
相手の心を響かせたり、動かしたりすることはもちろん簡単なことではないけれど、それが出来た時に人は説得されるのではなく納得させられます。納得して行動を起こしたことは、自身の決断の下での行動なので、決してその結果を他人のせいにしません。
こうしたスパイラルを人間関係の中で構築していくことというのは、上司や部下の間、お客様との関係性、パートナー、家族、友達との距離感の取り方において、非常に重要な役割を果たしてくれ、良い関係を築いていくことができると思います。
そして最も重要なことは、一方的な「伝えたい」という想いではなく、常に相手の立場に立った上で伝えるということを忘れてはいけません。一方的な感情や自分側だけの視点での言葉というのは、相手の心に届くどころか、単なる押し付けになってしまい、ますます相手との距離を広げてしまう危険性があります。
最後に、伝えたことが届いた相手に対しては、必ず敬意を持って感謝をすること。理解してくれてありがとう、納得してくれてありがとう、それが良好な人間関係を築いていく上での、マナーでもあり、ある意味一種のスキルでもあるように思います。
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