今週のお話は、『I don't knowと言わない力』というテーマです
先日、Vancouverの大先輩として尊敬する女性マネージャーさんと、食事をご一緒する機会があり
業界の中でも一目置かれているような素晴らしい方なので、たくさん勉強をさせて頂くことができました。
その中で非常に印象的な言葉がありました。
「どんな質問をされても、難しい意見を求められても私は“I don't know”とは言わない。これは国際人として仕事をしていく中でとても重要なことなのよ。」
これは本当にmake senseでした。
海外の人達との会話の中では、頻繁に「How about you?」とか「What do you think?」とか、意見を求められてそれに自分の意見や考えを話し、お互いの会話が成り立っていくスタイルが一般的です。日常会話でもそうなのですから、Businessにおいてはなおさら、例えばMeetingの際に、議題に対して自分の意見すら準備して挑めないようなら、あっという間についていけなくなります。(日本語でも難しいのに英語だし・・・)
不意に振られた質問でも、どんなに小さな質問でも、答えがでなければ少し考えてでも自分の意見を言うこと、そしてわからない場合はそのままにしないで調べること、こういう癖付けはもはや習慣化するしかなく、ある程度の訓練は必要だと思いますが、その話が本当に腑に落ちたというか、日本マーケットのみならず他国のマーケットを管理して、成果を残されているその方がおっしゃるのだから、まさに言うことと、行動と、成果がすべて揃った上での貴重なアドバイスであると感じました。
(素晴らしすぎて共有させて頂いております。)
私がまだ社会人1年目の頃に、上司に新聞の読み方を教えてもらいました。
新聞の読み方なんて教えてもらうものなのか?と思うかもしれません。
ただ、あの時教えてもらったことで、その日からいろんなものごとに対する見方が変わったと思っています。
新聞というのは、ある事実(あるいはその事象の一部の確信がもてる事実)に基づいて、新聞記者が記事を書きます。わかりやすいところで言うと、日経新聞の一面などで、毎日TOP記事としてupdateされる、企業の動向などでは、○○の企業がM&Aを行ったとか、経営者が方針の方向転換を行ったとか、経常利益が何%増えたとか減ったとか・・・・。
こうした記事に対して、「ふーん、なるほど、そうなんだ。」で終わる、つまり情報や知識として自分の中にインプットするだけの読み方が、一般的な読み方です。
ところが、インプットした上で、
・なぜこの経営者はこういう判断にしたのか
・どうやってこの会社は今年の利益がこんなにも回復したのか
・この政策によって今後どうなっていくのか
・自分はこの記事に対してどう思うのか
こういう観点から読んでみなさいと教えられました。
まさに今回の話はここに通ずるものがあり、新人の頃なんてすでに8年も前も話ですが、ふっと記憶がよみがえりました。
I don't knowと言わない力というのは、単にその答えを知っているかいないか、という問題ではなく、答えは必ずしも1つではないし、正直正解がどうとか、間違っているとか、そういうことは関係なくて、一番大切なのは自分が自分でしっかり考えていて、意見を持っていること、そしてそれを相手に主張できるかどうかなのだと思います。
そのための訓練というのが、「新聞の読み方」にあるように、常にWhyの視点と自分なりの解釈を持つことなのではないでしょうか。
日本で仕事をしていても、このスキルというのは非常に大切ですが、海外で働くとなるともっとこの部分が求められてくるのだと改めて感じた1日でした。
・・・・と同時に、自分の勉強不足をまたも感じる1日でした。
大人になっても日々学びの連続です。
無料留学手続き、現地サポートのカナダジャーナル~無料留学相談はこちらから
Makikoの英会話レッスンバックナンバーはこちらから
※ランキングに参加しています!記事が気に入ったらクリックをお願いします!※
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。