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A Piece of Canada 16ピース目

さて、16ピース目の今回はカナダの福祉事情についてのお話をしたいと思います。

カナダは福祉国家として語られる事が多い程福祉が充実しています。

社会保障制度や様々な点で日本のそれとは違う所も似ている所もありますが、私からはそのような難しい話ではなく、街を歩いてて実感出来る福祉についてのお話です

私が初めてカナダに降り立ったのはトロント空港。
その直後に語学学校のスタッフの運転で、Brockvilleというオンタリオ州内の小さな街に着きました

その小さな街は本当にこじんまりとしている”田舎”で、街中には高齢者の方々が多くいらっしゃいました。
カナダの国旗を差して電動で動く車いすに乗った元気なおじいちゃんや、歩行器で買い物をするおばあちゃん。
みんな元気だな、と、その頃はあまり色々な事には気付きませんでした。
だって田舎には、高齢者の方が多いというイメージ、ありますよね
それは2年通った高校があったBellevilleという街(こちらもオンタリオ州)でも同じでした。

ですが入学した大学に通うためにオタワ(カナダの首都ですよ!結構皆さん知りませんが。。)に引っ越して来てからは、最初の一ヶ月間は福祉に関して驚きの連続でした

街が完全にバリアフリーだったんです。
それだけではありません。
全ての公共バスや、唯一の電車O-Trainの出入り口もバリアフリーです。
公共バスにいたっては、車いすやステップにあがるのが難しそうな方(高齢者の方やけが人、子供や妊婦さん等)に合わせて運転手さんが彼らが乗りやすいように入り口をスロープにしたり、空気圧を抜いて(?)ステップを下げたりするんです

そして車内ではその方達の為の優先席の幅が広く設けてあり(ほぼ車体の半分)、車いすの方の為に座席を折り畳めたりもします。

そしてもっと凄いな!って思ったのは、街の人達は当たり前のようにすすっと彼らの為に道をあけたり、座席を畳んだりする場面を観た時でした

みなさん幼い頃から優先席を譲ってもらったり、譲ったり協力したりする大人達を見ているからか、本当に自然に側にいる人が協力します。
その動作も慣れたもんで、よほど混んでて場所の確保が難しい時以外はそのバス停を離れるまでに時間はかかりません。

そしてどうぞ、とか、そういう、、なんていうんでしょうか。
気遣いも無いのです。
そこにあるのは、日常の当たり前の一部なんです。

多分多くの人達は、わざわざ元から空いてる席に自分が座ったとして、隣の人にどうも、なんて毎度毎度言いませんよね?
そんな感じなのです。

それを初めて見た時に、日本では車いす専用の福祉車両は良く見かけるけど、公共バスでこのようなバスはあまり見かけないな、と思いました。

今調べてみると、東京とではこのようなノンステップバスの導入は2008年の時点で62.3%、ですが全国で見た場合にまだ23.1%しか導入が進んでいなかったとのことでした。(今はもっと進んでいるといいですね)

確かに最近車いすのマークを付けた公共バスは見かけるようになったかと思いますが、実際に乗り降りしていらっしゃる車いすの方を見かけた事は少ない気がします。
(私の地元だけかもしれませんが。。)

でもオタワには、街中でも電動車いすの方を多く見かけましたし、どんなに古い建物にも、かならず車いす専用のスロープやエレベーター等が付いていました。

そして街中の人々は皆、やっぱりそれが当たり前のようなんです。

日本だと、なんだか”身体が不自由な人“と”そうでない人“をもっと区別するようなところがある気がします。
身体が不自由な人の方も、そのような意識があるようにも思います。
(私個人的な意見です。そしてもちろんno offenceです。。このような意識の違い等は、その地域風土や環境、文化等に大きく左右されると思っていますので)

ところがオタワでは、学校も含めて、どこにでも学校側や地域の団体などの支えのもと、多くの身体に不自由の無い人たちと同じように生活をしています。

”受け入れてくれる所”を探す必要の無いくらい、どこでも当たり前のように受け入れているのです。

まぁたまに、それを逆手に(?)ものすごいスピードで我が物顔で歩道を走る電動車いすの方とかが居ますが、それはそれで、やっぱり”普通に迷惑な人“という目で見られていました。苦笑

そして昨年、私はバンクーバーに移って来た訳ですが、飛行機で5時間、時差もオタワとは3時間もあるこんな離れた場所なのに、その街の福祉事情は変わらず同じでした。

そういえばトロントやケベック州のモントリオールでも同じですね。

やはり”カナダ“としての、国を挙げてのことなのだな、と思いました。


そしてここバンクーバーではオタワの時より多種多様な目的やビザでカナダに滞在されてる方と出逢う機会が多いのですが、バンクーバーではリブイン・ケアギバーとして滞在されてる方がオタワより大分多いイメージを受けました。

ちなみにリブイン・ケアギバーとは、住み込みで子供や高齢者、身体障害者の方々の面倒を見る方達の事です。
カナダは共働き夫婦が多いのですが、デイケアセンター(保育園や幼稚園等)が需要に追いついていない状態ですし、少子高齢化の政策の一つとしてリブイン・ケアギバー専用のビザの発行をして、外国から人材を呼び込んでいるそうです。

また、リブイン・ケアギバーや看護師として2年間の就労を終えますと、カナダの永住権の申請をすることも可能です。(現時点で私が得た情報です。変更された可能性もあります)

ですので形としては、ビザ取得希望者と、家庭でのトータルケアを必要とするファミリーの双方をカナダ政府がサポートする、という形なんですね。

まだまだ色々と国の手が行き届いている福祉政策は沢山あるのですが、私が衝撃を受けたのがこの二つに関してでした。


街や全ての公共施設のバリアフリー化、そして、少子高齢化や、保育園不足が深刻な問題である日本でも是非取り入れて頂きたいモデルだと思います。
(なかなか簡単ではなさそうですが)


さて、少し長くなってしまいましたが、カナダでは福祉が充実している国ですよ、ということが伝わりましたでしょうか


実際にカナダに来て、カナダの教育制度や介護現場を実感してみるのもいいかもしれませんね



それでは今日はこの辺で

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