今週はいろいろと考えることも多い1週間となりましたが、『大義名分』というテーマについて
週末に私の尊敬する方のうちのお一人と、過去の仕事、現在の仕事、未来の仕事においてのお話をする機会がありました。
その中で、「自分達がやっている仕事に意味や価値を見出せないままに仕事をしていた時期があった」という
お話がありました。
確かに働く企業が大企業になればなるほど、たとえトップの掲げる会社の理念・方針が
明確であっても、それが一番下の現場ベースまで落とし込まれず、また日々の業務の多忙さに現場の人達も
自分自身が“何の為にこの仕事をやるのか”というところを考える暇もないという状況が起こってしまうことは、現在の日本社会では正直否めないなと思います。
幸いにも私の場合はこれまでもトップと近い環境で仕事をすることができたこと、また間をつなぐ幹部の方々の
しっかりとした落とし込みが合った中で仕事をしてくることができたので、そういった悩みに苦しむという経験は
なかったわけですが、改めて現実問題『大義名分』をしっかりと持って仕事をしている人というのは
少ないのではないかなーということを考えさせられました。
言葉では簡単に『大義名分を持て!』と言えるのですが、そもそもこれは誰に強要されて持つものでもなく、
予めある会社の理念に、または事業内容・商品に、自分自身が共感し、賛同して持つものだったり、
自分の中で働く意味や価値を見出していくべきものであると思います。
したがって、誰かに教えてもらうものでもなく、結局のところは自分で考えて見つけていかなければならないのですが、その前にそもそもなぜ大義名分を持つことが必要であるのかというところを理解しておく必要があります。
昔上司に教えてもらった例え話で、レンガを運ぶ人のお話がありました。
雨の日も風の日も毎日ひたすらレンガを運ぶAさんに、「何をしているのですか?」と聞くと、
「見たらわかるだろう。レンガを運んでいるんだよ。」と答えます。
ところが同じくレンガを運ぶBさんに、「何をしているのですか?」と聞くと、わくわくした表情で
「このレンガを運んで立派なお城を築くのです。」と答えます。
同じ作業でもその意味付けができているかいないかで、モチベーションが変わります。
モチベーションが変わると、効率が上がります、効率が上がると成果が上がります。
そしてさらに、私が思うのは、例えばもう1人レンガを運ぶCさんという人がいたとして、
彼の答えが「このレンガを運んで立派なお城を作を築いて、この町の活気を取り戻すことで人々の
暮らしを豊かにするのです。」だった時、間違いなく大義名分を持って目的に取り組むCさんと
他のAさん、Bさんの働きぶりは大いに異なってくると思うのです。
先にも述べたように、大義名分は周りの誰でもなく自分自身が見出して持つものです。
だから、それが家族の為でも、恋人の為でも、会社の為でも、社会貢献の為でも、自分の成長の為でも
あるいはお金の為でも正直何でも良いと思います。
でも結局は誰かの為であったり、何かの為に大義名分を持って、目的に意味づけをすることが
何よりも一番その人自身のパワーを最大限に引き出すことができるものなのではないでしょうか。
今の私はそういう大事なことを教えてくれる人達が周りにいたことにとても感謝しているし、そういう大事なことを真剣に話せる人がそばにいてくれることにも感謝しています。
だから、今度は自分が、部下や後輩や、子供達にちゃんと教えてあげられるようにしたいと思います。
恩はもらった本人に返すだけが恩返しではなくて、それを次の人達に継承していくというのも一つの
恩返しの形であるとも思います。
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