思いつかせる
先のブログで、自分の意見を押し付けずに、相手の意見を聞き入れることについて書いたので、
今回はその続きの話です。
相手の意見を聞き入れた上で、自分の意見を相手にわかってもらうためにはどうすればよいでしょうか?
ある意見や考え方が明らかに正しく、そのまま行ったとしても効果が出ると分かっていたとしても、それを相手に理解してもらうのは難しいですね。それを聞いて心から納得して実行に移す人はまれで、ほとんどの人はその意見に表面的にはOKをだしても、心の中は別で分かっていないことが多いでしょう。
どんなに正しい意見でも、相手の立場を考えなければ、相手の心にはとどかない。
心に届かなければ、モチベーションもあがらない。
モチベーションも上がらなければ、成果もでないのは当然でしょう。
そこで今回はもう一歩踏み込んで、どうすれば相手が自分の意見を聞き入れ、心から納得して行動に移してもらうかについて考えてみました。
人は、相手から意見を押し付けられるよりも、自分で思いついた意見のほうが大事に思うもの。
そこで、議論に勝って相手を打ち負かすのではなく、相手に自分の意見を思いつくように誘導させて、
あたかも自分で思いついたようにさせることが出来るといいでしょう。
結論は相手に出させて、自分が考えた意見を実行してもらう。
自分が相手にやって欲しい行動を、相手の気づいてもらうというわけです。
ある仕事をしてほしい、お客様にある行動をとってほしいと思ったときには、それを強制させるのではなく、
1から10まで指示をするのではなくて、大まかなガイドラインだけ提案して、あとは自分で具体的な内容を
考えてもらうほうが良いでしょう。
相手はこうして考えた”自分の”意見を尊重し、きっとうまく行動に移すようになることでしょう。
老子の教えの中に、上善如水という言葉があります。
上善は水の如し、理想的な生き方は水の如しということです。
水は相手の器しだいで、どのようにも形を変えていく柔軟性と、つねに低い所へと流れていく謙虚さを体現しています。
河や海が数知れぬ渓流のそそぐところとなるのは、身を低く置くからである。それゆえに、河や海はもろもろの渓流に君臨することができる。
同様に、人の上に立たんと欲すれば、人の下に身を置き、人の前に立たんと欲すれば、人の後ろに身を置く。よって人の上に立てども、人はその重みを感じることなく、人の前に立てども、人の心は傷つくことがない。
自分だけの意見を独善的に押し付けるのではなく、自分の考えたアイデアを誇示するのではなく、すべて相手にゆだね、相手に考えつかせて実行してもらう。提案・実行に関しては、できるだけその意見を取り入れ、それが自分の発案であると相手に思ってもらい協力してもらうこと。
そんなことが自然に出来るようになればよいですね。
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