我社の英語講師であるAさんから、
TCKと呼ばれる人たちの話を聞いた。
TCKとは (Third Culture Kids) の略語で、
両親が生まれた国以外の国に生まれてそこで長い間暮らし、
その後、また違う国に移ってそこで住み出した人たちを意味しているという。
昔は、宣教師、外交官、海外派遣社員などの子供たちが主だったが、
最近は、海外旅行がごく普通になり、
両親の職種とは関係なくTCKになる人たちが増えているのだそうだ。
この話しをしてくれたAさんも実はTCKだ。
Aさんは、アフリカで生まれ、小さいときにヨーロッパに移ってそこで育ち、
一旦アフリカに戻ったが、アフリカの生活には慣れることができなかったため
現在はカナダに移住して住んでいる。
Aさんによれば、TCKは、自分のアイデンティティーを探すのに苦労するという。
自分が「根無し草」のように思えるのだろう。
TCKでなくても外国に移住した人たちは、
多かれ少なかれ自分のアイデンティティーについて考えることが多いと思う。
外国に住む年月が長くなればなるほど、
昔のアイデンティティーが薄らいでいくこともある。
移民の国であるカナダには、
年月を経て、自分のアイデンティティーをカナダに見つけた人もたくさんいるはずだ。
Aさんだって、もしかしたらそうなるかもしれない。
一緒にカナダに住んでいる人間の一人として、
Aさんが、「カナダ=自分」と感じられるようになればいいな・・・と思っている。
赤丸天
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