今回のテーマは「成功の要因は決まっている」
2003年に打ち上げられた小惑星探査機、「はやぶさ」が2010年に、小惑星いとかわから世界初のサンプルリターンに成功したのが記憶に新しいかと思います。
世界的に見ると日本の宇宙技術は他国に劣っているという認識でしかなかったので、新聞ではやぶさの帰還成功を知った時はとにかくワクワクして興奮しすぎて、改めて、「人間てすごいんだ」という‘どシンプル’な感想しか持てなかったことは今でもよく覚えています。
7年もの長期宇宙旅行から無事に地球に戻ってきたはやぶさは、大気圏を通過し、サンプルの入ったカプセルをオーストラリアの砂漠の地に落としたところで、長いミッションを終えて粉々に消滅しました
昨年、はやぶさの小惑星探査プロジェクトに関わった人々の、実話に基づいた映画が公開されました。ずっと観たいと思っていたのでようやくこの週末を使って観ることができました。
(海外にいると日本の映画を観るのも簡単ではないでね)
もちろん映画なので、実話に基づいたと言ってもいろいろと誇張した表現もあるかと思いますが、内容は私の期待を裏切らないもので映画の感想としては満足だったわけです。
今回はこの映画を通して私自身が改めて感じたことについてです。
実際、はやぶさのいとかわからのサンプルリターンプロジェクトは、7年間の間に何度もトラブルが起き、その度に限りなく成功率は下がっていきました。
途中、受信障害による交信途絶、機体の部分故障、こうした国のプロジェクトは承知の通り国の予算、つまり税金を研究費として充当していることもあり、不況真っ只中だった日本の政府からの予算削減なども含め、きわめて厳しい環境下で成功した「奇跡の帰還」だったわけです。
「奇跡」とか「必然」とか、私は時としてあるものだと思いますが、。失敗に要因があるように、成功にも要因があると思っています。
もちろん私なんかには、技術的な面での成功要因とか、もはや宇宙に飛び立ってしまったものに対してのその場の環境要因なんてものはまったくわかりませんが、ただ確信できることは
・プロジェクトメンバーの完全なベクトルの一致
・各分野でのエキスパート達が集まってのポジション、ミッションの遂行
・幾度の問題解決策(つまり1の手、2の手、3の手を考えることができた)
・メンバーの情熱、みんなの期待
ここにあると思いました。
4つ目の成功要因として挙げている、情熱と期待、これは精神性のものですが、結局のところどんな仕事でも人間の原動力なんてものはここにしかないように思います。
関わる人たちの情熱と、そこに対する誰かの期待や声援がいろいろなことを動かし、奇跡の帰還を果たさせたと言うべきではないでしょうか。
これを考えると、以前のブログでOceans11シリーズの件について書いた時と非常に似ていることに気付くのですが、つまりは、成功要因はどのような分野においてもほぼ共通しているということが言えます。
もっと簡単に言うと、どんなことも成功させたければ、これらの要因を自ら作り出すことにあるのだということです。
もちろんここに加えて、常に新しいアイデアや科学的な調査や手段、逆に非科学的なタイミングや環境なども大いに関係してくるということは言うまでもないのですが、それでも基本はここにあるのではないでしょうか。今回も映画を通して学んだことについて書いていますが、これまで読んできた、実際の成功している方達の書物でもほとんど同じことが読み取れます。
そして毎回思うのは、やっぱり仕事は一人ではできないということ。
一人でやっているように思えても、実際は誰かの力を借りなければ生み出せるものはないのです。
例えば作家という仕事は個人事業のように思えるでしょうか。
本を書く作家がいて、本を作る編集者がいる、本を書店に並べて売ってくれる営業がいて、その本を買ってくれる消費者がいる。
一人でやっているように思えても、必ずそこには「チーム」が存在していることを忘れてはいけません。そしてその上で成功要因は決まっているのだから、そこをどう具体的に落とし込み、お膳立てし、実行に移すかのみなのではないでしょうか。
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