フランスには、
「ライシテ」(政教分離、非宗教性、世俗主義などの意味)という思想があり、
この原理に基づいて、例えば、イスラム教徒の女性は
公立学校ではスカーフやヴェールを外さなければならないそうだ。
これについて 、上智大学、国語学部フランス語学科の准教授は
「多文化共生の点から、今後も続行できるかどうかが問われている」
と書いている。」(朝日新聞2012.12.28)
カナダでは、それぞれの宗教がもつ習慣に寛大で、例えば、
法廷でイスラム教徒の女性がベールで顔を隠すことが許されているし、
シク教徒の警官が警察帽の代わりにターバンを着用することも許されている。
「多文化共生」は、先進国の間では避けられない現実なので、
それぞれの宗教に寛大なことは必要なようだが、
それでは、「何でも許していいか」というと、そこまでは賛成できないだろう。
そこで、「どこに基準を置くか」が問われるのだが、
これが難しくて、カナダでも論議が絶えない。
でも結局は、人口が多い人種の意見が取り入れられていって、
世の中の流れにそって、国も、世界も変わっていくのだろう。
「多文化共生」がどの国でも当たり前の社会になったら、
「国際化」などという考え方がつまらなくなって、
昔からの自分たちの文化を固守する国が、
うらやましがられる存在になるかもしれない。
もしかしたら、日本がそうなるのかな・・・・?
赤丸天
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