今回のテーマは、『健全な価値観を持つということ』について。
カナダはご存じの通り、移民大国。人種のモザイクと言われているくらい、いろいろなバックグラウンドの人種の
人達が生活している場所です。
だから、それぞれ国籍が違うのと同じように、価値観が違うというのも当たり前の話で。
日本を出て生活する今は、日本人の価値観だけに捉われることなく、その場その時のTPOや相手の心情にあわせて臨機応変に対応する必要もあると思います。
だけど、万国共通であるのは、「健全な価値観」というものについて。
例えば簡単に言うなら、
・人に優しくした方が良いか?悪いか?
・挨拶はした方が良いか?悪いか?
・約束は守った方が良いか?悪いか?
本当に基本的な例で言うとそういうことだけれど、その判断は小学生の子供でもできるほど一目瞭然です。
人には優しくした方が良いにきまってるし、挨拶はちゃんとした方が良いにきまってる。
そんなどちらがBetterかという健全な価値観は、たとえ国籍が違っても、育った環境が違っても、信仰する宗教が違っても統一された人間としての価値観であるのだと思っています。
以前私の尊敬するご夫妻から、子供への教育についてのお話を聞いた時に、なるほどなーっと思ったことがあります。
子供に対して叱ることと叱らないことというのを、夫婦間で共通認識として共有しているというんです!
お父さんとお母さんがそれぞれ言うことが違うと子供が混乱するし、健全な価値観を持った人に育てる為には
そうすることがすごく重要だと考えていらっしゃるからだと言っていました。
例えば、①叱ることとしては、
・自分を守る為の嘘をついたり、ごまかしたりした時
・自分より弱い人に暴力をふるったり、意地悪をした時
・怠慢で言うことを聞かなかった時
・怠慢でできるのに頑張らなかった時
などなど・・・・・・
そして②叱らないこと(許すこと)としては、
・誰かを守る為の嘘をついてしまった時
・頑張ってやったけど結果が出せなかった時
・悪気がなく起きてしまった事柄
などなど・・・・
①の時は本気で叱るけれども、②の時は叱らない、もしくはたとえその時叱ることがあっても
必ず許すこととして共通認識を持っているそうです。
そういう育て方をすることで、子供に何が本当にダメなのか、健全な価値観とは、Which~で選ぶ時に
きちんとBetterな選択をできるかどうかを教えることができるのだと。
なるほどなーと思いましたΣ(=゚ω゚=;)
思い返せば、私がまだまだ社会人として新人だった時もこういう基準で叱ってもらったり、許してもらったりしていたなーと思います。嘘やごまかしは絶対に許されないけど、頑張って結果が出ない時に、一度だって怒鳴り散らされたりしたことはなかったと思います。
うーん、深いな。。。
こういうことは、よくよく考えてみれば、幼稚園とか小学校の時に、学校の先生から教えてもらったり、両親から教えてもらってきてることのはずなんだけど、大人になった今、その健全な価値観をもって判断できない人たちも
たくさんいるなーと感じてしまう時が多々あるのもなんだか悲しいなーと思ってしまいます。
どっちがBetterが普通に考えればわかるはずなのに、権力とかお金とか、自己の利益追求とか、そういうのに
翻弄されて、本来の価値観が崩れていってしまっていることも多いんじゃないかなと。
今回のテーマはちょっと難しいけど、そういうことを考えさせられる場面があったので
この話を思い出しました。
日々の生活の中で、こういうことって忘れがちだし、気を抜くと疎かにしがちなんだけど、
大事なことを大事に、当たり前のことを当たり前に、健全な価値観を背中で見せていける大人に
なっていかなきゃ。それは社会人としても、一人の人間としても。
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