今週は『方向の違う努力は必ず無駄になる』について
一見シビアにも思えますが、この方向性を間違えるといくら頑張っても仕方ないという現実があると
思います。
私の愛読書『孫氏の兵法』の中での一節に、
― 戦勝攻取シテソノ功ヲ修メザルハ凶ナリ。命ヅケテ費留ト曰ウ ―
という言葉があります。これは超簡単に言ってしまうと、まずは目標を設定して、その目標を達成する為に戦略方針が出されるわけで、この戦略方針を間違えてしまうと、どんなに努力して頑張っても、結局目標は達成されずに終わってしまう・・・ということですね
もちろん物事には、結果以上にプロセスに重点をおく見方と、
プロセスよりも最終的な結果が出せたか否かに重点をおく見方と両方あると思います。
それはその時の状況によって使い分けられるものであるけれど、「ビジネス」をする上では、やはり結果が
出せなければどんなに頑張ってもお客さんはついてこないし、会社は倒産してしまいます
だからこそ結果を出す・目標を達成していくことはどんな職種であっても、切っても切れないビジネスマンの責務であるのだと思います。
営業マンなら数字だし、経理だったら会社の資金繰りや会計部門でどれだけきっちり管理できるかだし、接客業ならどのくらいのお客さんを呼んでこれるかだと思う。(すべての結果は数値化できないかもしれないけど)
ただ、最初に目標達成する為の戦略方針を間違ってしまうと、最終的に結果は出せず、どんなに素晴らしいプロセスを踏んだとしても、それはすべて報われない努力となってしまいます
孫氏の言葉には、経営者やリーダーたるものは、その戦略や方針を示すことが大きな役割であるから、常に正しい方向性を示してあげることが必要だということが含まれています。
そして同時に、自分自身で戦略・方針を立てる際も、常にその目標を達成する為に今の自分の動きは、向かう方角は合っているか、ぶれていないかをチェックしていくことが必要です。
私もよく、「頑張っているけど、その頑張り方が違っているんじゃないか?」と自分の仕事の仕方を常に
チェックして軌道修正するきっかけを頂いてきました。
よく学生さんに相談されます。
「頑張って勉強してるけど英語力が伸びない・・・」
「レジュメも配ったけど仕事が見つけられない・・・」
どんな時でも結果が出せないのには、必ず要因があります。
その要因を見つけられる力がとっても必要なスキルだと思います。
果たして、その頑張りはただ単純に足りていないだけなのか。
それとも頑張っているけれど、頑張り方を間違ってしまっているのか。
そこをまず自分でしっかり考えていける力をつけていきたいものですね。
写真は週末のお仕事帰りin Vancouverです
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