Ｓａｎｄｙによる停電被害が今なお続くＮＹ。
友人たちからの報告によると 大部分の電気は復旧したものの
まだ 停電中の家も多いとのこと。
その上 ＮＹには 早くも雪が降ったそうです。
電気のないＮＹの冬は辛いぞぉ～～～
ほとんど2年前、我々が経験した stormのデジャブ。
今現在 ＮＹにいる皆さんには申し訳ないですが
日本に戻ってきていて よかったぁ～～～なんて 心底思います。
あんな経験 1度きりなら 「これもいい人生経験」 といえますが
2度以上は こりごりです。
アメリカ人たちは 友人の家に身を寄せたり 親戚を頼ったり
または ホテルに避難したりと いろんな選択肢がありますが
日本人で駐在したばかりの方たちなど さぞかし驚かれたのでは
ないでしょうか？
ＮＹというと ついつい 先進国、という扱いで 会社からの
福利厚生も 途上国赴任に比べ 見過ごされがちですが
先日 インド駐在から帰国された駐妻さんとお話ししましたけど
あちらの暮らしの方が ＮＹよりも よかったような・・・・・。
（あちらは インドの高級な暮らし。こちらはＮＹで低級な暮らしという違いは
ありますが）
つまり アメリカが先進国といっても こうした災害は どうやら数年間隔で
特にＮＹ周辺では 必ず 起こるようですし
嵐やハリケーンでなくても 工事のミスや ちょっとした天候不良で
停電したり、 突然 温泉のような 茶色の水が出てくるといった災難は
我々が住んでいた頃も しょっちゅう ありました。
何を言いたいかというと・・・・・
日本人駐在員の場合 こうした災害、災難時に
周囲の友人の手を借りたり、自力でいろいろ交渉するのは
とても 大変です。
アメリカが先進国だから・・・と気を抜かず
日本企業には 社員を派遣する以上、
途上国並みに 社員とその家族の ケアに 取り組んでいただきたいと
切に思います。
アメリカで暮らすには トラブルは日常茶飯事、
そして それを自力で交渉し 解決していくのが アメリカ流のライフスタイル。
アメリカで生まれ育った人々でも 時と場合によっては すごく苦労していますし
わたしのＮＹの友人も 今回の停電が9日後に復旧するまで
電力会社や 行政 学校 に 電話をかけまくり
交渉しまくり、 何とか 元の生活に戻れないだろうかと
考えうるすべての手段を使って アピールしまくりました。
でも これを 引っ越して来たばかりの日本人駐在員家族がやるのは無理！！
我々も2年前 嵐の被害に遭った時
電力会社に電話をかけまくって 修理を依頼したり
復旧のメドになる情報を得ようとしたり
避難先になるホテルを調べたり
予約をとったり
そして 嵐の後は 家の修理や
めちゃくちゃになった庭の片付けの手配、
それに 大家との交渉や 保険会社への申請など
とにかく
それは それは 大変 でした。
我々は 夫婦2人とも アメリカで暮らした経験があり
大なり小なり いろんなトラブルに巻き込まれた経験があったので
何とか やり切りましたが
それでも すごく苦労しました。
ましてや 日本から引っ越して来たばかりの 駐在員家族が
こんな事態に 個人で立ち向かうのは 無理！！
英語だから アメリカだから 先進国だから・・・・なんて 甘く見てはいけません。
とてつもなく 理不尽で 不合理で
いざという時には 有色人種や 英語がネイティブでない人間は
真っ先に 排除されるのが アメリカの 影の一面でもあります。
どうか Sandyの教訓として
駐在日本人家族の 災害時のマニュアルや
防災キットの支給（自家発電装置など）など
赴任地で 安心して暮らせるシステムを
企業にも 考えていただきたいと 思います。
まぁ 大企業や商社、銀行などは その点 整っているのかもしれませんが
ＮＹには ありとあらゆる業種、形態の企業が進出していました。
少人数の所や 中小企業から派遣されている社員に対しても
なんらかの 支援策があればいいなと思います。
Ｈｏｐｅ ｅｖｅｒｙｏｎｅ ｉｎ ＮＹ ｉｓ ｗａｒｍ ｅｎｏｕｇｈ．．．．
