カナダ人が理想とする人間像は、
「寛容さ」がある人だそうだ。
カナダ全国でアンケートが行われ、
「よいカナダ人とは・・・」という問いに対して、
95%のカナダ人が男女を平等に扱う人だと答え、
82%が異文化・異人種を受け入れる人、
65%が異宗教を尊重する人だと答えた。
実際にカナダに長く暮らしていて、
カナダ人が寛容であることは、ことあるたびに感じる。
もちろん、人種偏見や異宗教偏見がまったくないわけではないが、
全体的にはとても寛容な人たちだ。
ウィキペディアにも、
「リベラルな国民性も合わせて人種には寛容な姿勢を示している」
と書かれている。
この寛容さがどこからきたものかといえば、
やはり、英語とフランス語の言語を公用語として平等に扱い、
マルチカルチャーリズムを国策としていることだろう。
公用語が二つあることも、
異文化を差別なく受け入れることも、
フラストレーションを生むことは多いのだけれど、
これに耐えることで、自分と違うものに対するガマンの精神が
培われているのだと思う。
これは、カナダ人にとってかけがえのない財産なのだ。
赤丸天
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