春分の日にふさわしく、暖かい春の光が降り注いだ今日の午後、
私は東京・板橋区立美術館で開催中の「安野光雅(あんのみつまさ)
の絵本展」に行ってきました。
今回たまたま新聞で安野氏のインタービューとこの展覧会のことを知り、
幼いころから彼の絵本に親しんでいた私は懐かしくなって、遠路はるばる
板橋区の美術館まで出かけていきました。
(板橋区民ならばいざ知らず、この板橋区美術館、本当に遠かった~!
高島平の小高い丘の上にある美術館に向かうと’不便でごめん (>_<)’
という絵文字入りの垂れ幕が下がっているのがご愛嬌です)
しかし、ちょっと苦労してでもいってよかった!
細密で、そしてとても温かなトーンの絵を眺めていると、時間がたつのを
忘れてしまうようでした。限られた空間ながらも、幅広く網羅された展示からは
安野氏が画家という生業だけでなく、数学・科学・歴史・英語・日本語の広い
分野に精通し、思索を深めておられる方であることが判り、その万能ぶりに
恐れ入りました。
帰りのミュージアムショップではあれもこれも彼の本を買いたくなりましたが、
結局選んだ2冊は「ABCの本」と、代表作のひとつでもある「旅の絵本」
シリーズの「旅の絵本IV(英語題:Anno's America IV)」です。
どちらも子供、大人共に楽しめる本ですが、後者は「アメリカ史」が学習単位
のインターハイスクールの学生にお勧めできるのではという思いもあって
購入しました。遠いところから俯瞰するアングルでありながら、驚くほど細部
まで描き込まれた絵からいくつもの発見をするのが楽しみなこの絵本。
まずは私が旅人となってこの贅沢な絵本をゆっくり眺め、「Anno'sAmerica」
を旅してきます。