別宮貞徳さんという高名な翻訳家が書いた
「やっぱり誤訳だったのか!」っていう本を読んだ。
世の中に五万とある誤訳を次々とヤリ玉にあげて、
「こんな訳者はさっさと立ち枯れるのが世のため人のため」などど書いている。
読んでいて、別宮貞徳さんという人の器量の小ささが鼻についてならなかった。
失敗はだれにでもあるし、別宮さんだってやるだろう。
教える立場にある人は、あくまでも指導を旨とするすべきであって、
「さっさと立ち枯れろ」、などど云う指導者などいてほしくない。
教える側も教わる側も、大きな見地でみればそんなに差があるわけじゃない。
どんなに自分が偉いと思っても、他人の存在を否定できる人など居ないのだ。
それに、たかが読み物の翻訳文の誤訳じゃないか・・・・
こんな誤訳があった・・・と笑えばいいだけのことだ。
「世のため人のため」と別宮貞徳さんが呼んでいる「世」と「人」は、
別宮貞徳さんの頭の中にある「世」と「人」であって、
ボクは、その「世」には入れてほしくない。
でも、そのボクの「世」の中には別宮貞徳さんも住んでいるので、
「もうすこし大人になれませんか」・・・別宮貞徳さんに云いたいのだ。
赤丸天
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