昨日に引き続き、古典の話になります。昔、中国で千里馬という名前通り千里を走る馬がいました。しかし、見た目は駄馬と同じなので、駄馬と同じ扱いにして、駄馬と同じように働かせることが多かったそうです。なので、実は千里馬を所有しているのにも関わらず、「千里馬はこの世にいないな」と嘆く人も多かったそうです。
この話のオチは、千里馬自体ではなく、千里馬を見抜くことができる伯楽(先生)が世の中にはいないという話です。伯楽がいないと千里馬は育たず、世の中に出ることはないので、伯楽も世の中には必要だということです。
個人的な意見ですが、馬を駄馬として扱うのか、千里馬として扱うのかでその後の馬の成長は変わるのではないかと思います。この場合馬を生徒と置き換えて考えてみると、千里馬は千里馬になります。しかし、駄馬としてのポテンシャルしかなくても、それ相応に育つのではないでしょうか。
駄馬でも、育て方一つで変わるはずです。先生の役割というのは、とにかくあきらめないことだと思います。彼らがどうすれば伸びていくのかを常に考えて、試行錯誤を繰り返せば結果は出てくるのではないでしょうか。
(担当:川崎純)
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