私の片づけ暗黒時代。
自分らしい暮らしづくりをお手伝い、
片づけコンサルタントの吉川絵美子
です。
毎週土曜日に
【MyStory】 私とお片づけ というシリーズで
自分のことを書いています。
これまでの記事
⑦片づけが私を救った日⇐ 今ココ
小さい頃から 祖父母の影響で片づけが得意。
片づけが苦手な親を手伝ってきたワタシ。
(家族については ①-⑥を参照してください)
でも そんなワタシにも
片づけにまつわる人生の暗黒時代が
2、3回ありました。
今日は そのうちの1回のお話。
小学校時代のことです。
当時の私は
自分一人では解決できないほどの問題を抱えこみ、
担任の先生に救ってもらいました。
小学校3年生の頃です。
実は 私は 学校給食で出される
コッペパンが 大の苦手でした。
ジャムがついてくるときは
何とか食べられましたが
チーズがついてくるときは 絶望。
パンも苦手でしたが
あの日本特有のプロセスチーズが食べられず
よって 付け合わせのないパンを食べることもできず
チーズの日は 絶対にパンを残していました。
今のように 日本のパンがおいしくなかった時代。
(昭和50年代、1970年代後半の話です)
コッペパンはパサパサで、
チーズは 消しゴムみたいな味がしました。
残したコッペパンは 飼育係に渡したり、
食いしん坊の男の子に 食べてもらっていました。
小学1,2年生の頃は それで乗り切ることができました。
しかし 小学3年生になり
パンの食べ残しに対する「規制」(笑)が厳しくなり、
パンを絶対に食べなければならないルールが
できてしまいました。
それでも コソッと 机の横に下げた手提げカバンに
パンを入れ、持ち帰っていた私。
ところが 手提げかばんを持って来るのもダメ、
荷物はすべてランドセルにという規制も強まり、
いよいよ食べ残しの処理に困りました。
(私立で制服とランドセルが決まっていました)
ここまで 規則を固められても
どうしても コッペパンが食べられなかったワタシ。
給食時間の終わりごろになると
困った私は 机の「お道具箱」に
食べ残しのパンを突っ込むようになりました。
帰る時に ランドセルに教科書と一緒に詰めて
持って帰ればいいのですが、
クラスメートの目があったり パンの存在を忘れていたりして
道具箱の中のパンは どんどん増えて行きました。
もう どうなったかは みなさん想像つきますね^^;
道具箱はパンでいっぱいになり
道具箱から パンがはみ出していました。
はさみやのりを道具箱から取り出すことができなくなり、
わたしは いつもパンのことが気がかりで
ソワソワしていました。
席を立つと かならず きっちり椅子を戻し、
道具箱のパンが見えない様に 気を付けていたし
休み時間や放課後も 誰かに道具箱を
見られないかと いつも気がかりでした。
そうです。
まさに 荷物がいっぱいで入れない「物置部屋」が
家の中にある人と 同じ心境だったのです。
もうパンを入れることできない。
でも パンが増えすぎて 減らすこともできない。
片づけをする時間がない。
どう片づけていいかもわからない。
中の道具を取ることもできない。
心がいつも 落ち着かない。
もう どうにも こうにも ならなくなった頃、
ある朝、登校してみると
なんだか 机のまわりの空気が違う。
机の中をみると パンであふれかえっていた
道具箱が きれいに整理されていたのです!
まるで 魔法のようでした
長年の悩みが 自分が知らないうちに
きれいに解決していたのですから
信じられない気持ちでした。
純粋に うれしかったし
ホッとして 涙が出そうでした。
片づけてくれたのは 当時の担任の先生でした。
様子がおかしいワタシに気が付き
ある日の放課後、
先生が 道具箱を綺麗に片づけてくれたのです。
いつも どこか100%の笑顔になれなかった私が
その日は 大喜びで 休み時間に運動場に行き
本当に 心の底から晴れ晴れと 遊んだ時の
気持ちを 今も思い出します。
先生には もちろんお礼を言いました。
「お前 大量のパンで大変なことになっていたんだぞー」と
愚痴られましたが 先生には 本当に助けられました。
私が今担当している お客さんの中には
生活している部屋は 何とか片づけていても
一部屋だけ どうしても他人に見せられない
「魔窟」を持っている方が 多いです。
中には 家全体が 魔窟化して
宅配便を受け取る時にも 中が見えるのが怖くて
玄関をほとんど 開けることができない方もいます。
あのパンの思い出から
ワタシは その方々の気持ちが痛いほどわかります。
あの日 先生に助けてもらって本当に救われた、
その気持ちが 今の仕事の原点に
なっているのかもしれません。
だから 困っている方の力になりたい。
英語で dirty little secret と言います。
誰にも言う事ができない みっともない秘密。
抱え続けるのは本当に辛いです。
自分だけでは どうしようもないのもわかります。
でも 大人の皆さんは
小学校3年生の私と違って
誰かに「助け」を求めることができます。
大人だからこそ 恥ずかしくて言えない?
大人だからこそ プロに頼んで
秘密裡(笑)に片づけることができます。
ご家族で暮らしている方は
この重い秘密を 家族にも背負わせることになります。
できるだけ 早くに
人生の重荷を手放してください。
これまで たくさんのお客さんを
笑顔にしてきました。
一日も早く 一人でも多くの方に
私があの日の朝 味わったような爽快感を
感じて頂けたらなと思います。
プライバシーや個人情報は厳守します。
自宅ではなく カフェ相談でも構いません。
まずは 困っていることを認めるところから
始めませんか?
ご相談お待ちしています。
いつも応援ありがとうございます