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NO1692 エネルギーと生活の見直し(23)

朝から公園でダンス
朝から公園でダンスだ 6日(月)晴。もう40数年も前に北海道に渡るために青森県下北半島を北上し大間まで車にテントを積んで走ったことがある。太平洋岸にも関わらず、天気が悪かったせいか荒涼とした風景だけが記憶に残っている。新潟の海岸線より寂しい感じだった。

 思えば、1960年代の後半からの高度経済成長の中で、その土地の荒涼さ故に人々は出稼ぎを余儀なくされ、どんどん村を捨て土地はますます荒れた。そこに目をつけたのが国や電力会社だった。今や日本唯一の核燃料サイクル施設、大間、東通原発基地となった。

 震災で六ヶ所村の核燃施設も一時的にも電源が失われ、東通原発も停止した。大間は間もなく稼働開始予定だった。その再稼働も関わる青森県知事選挙が昨日行われ、原発推進派の現職知事が当選した。福島の現実を見ながら「原発反対」を言えない悲しい現実。

魯迅を支えた内山書店
魯迅を支えた内山書店 原発交付金にだけ頼りきった自治体運営が生きるために選択を許さない状況を生みだしている。国も自治体も国民や住民の命の安全・安心を第一に決断さえすれば、方法はないはずはないのにと思う。最近の震災報道を見ていると、結局安易な方向に流れている。

 全国に遊休地があるのだから、見込みのない農地を捨てて移住すればいいとか、零細漁業をすてて大規模化を図れとか、歴史や故郷への思いを無視した無責任なことをいう評論家さえいる。震災地に残って復興を目指す人々と避難者との間の対立も生まれていると。

 間もなく3カ月になるが、長引けば長引くほどそうした問題が重大化してくる。避難者に「神経質になって逃げた」とか「どうしてそんな放射能にまみれた土地に子どもを置いておけるのか」「避難所の人々が我儘になってきた」家族内の意見対立さえいわれる。

魯迅像
魯迅像 折角できた仮設住宅に入れない事情、聞けば聞くほど、事情は様々で、我儘とか自分勝手などとは非難などできない。それにしても度し難いのは、自公の態度だ。管が辞めなければ復興法案や第二次補正の話し合いにも応じないとか、好き勝手なことを言っている。

 管さんを引きずり下ろせば後は誰でもいいと。大連立などと民主党の幹部まで言い出した。全く大義名分のない野合だ。自民党の狙いは見え透いている。原発推進、子ども手当、高速道路、高校無償化の廃止だろう。そうなれば、政権交代は全くの無意味になる。

 民主党は政策も投げ捨て、自民党とともに大勢翼賛政治に走るとなれば、最悪のシナリオではないか。せめて、自民、民主の良識派が結集して「国民が主人公」の原則を貫く柱を立てられないのだろうか。原発など社民、共産も乗れるような政策連合はできないのか。

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