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NO1693 エネルギーと生活の見直し(24)

シーサイドラインの風景1
シーサイドラインの風景1 7日(火)晴。さわやかな晴れで、シーサイドラインを通って角田山へ。私はこの海岸線の風景が好きである。相変わらず人気の山で、平日にも関わらず、駐車場は満杯。7つのコースからそれぞれ頂上を目指す。私は最近は専らロマンチックコースの五ヶ浜から登る。

 山頂でおにぎりとビールの昼食後、「今こそ、エネルギーシフト」(飯田哲也氏とドキュメント映像作家(映画・ミツバチの羽音と地球の回転)鎌仲ひとみ氏の対談を読む。原発の立地がいかに金権の圧力(脅し)によって強行されているかの話が紹介されている。

 昨年(2010年)、福島第一原発3号機でのプルサーマルの実施を受け入れるかどうかの是非が問われた時、経産省は7月まで受け入れれば20億円の特別交付金を支払うが、その交付金はゼロにする、という露骨な対応をした。その結果日本各地の自治体が、まるでドミノ倒しのようにプルサーマルの受け入れに傾いたのだという。(鎌仲氏)

シーサイドラインの風景2
シーサイドラインの風景2 こうした経産省の背景には「将来とも原子力は日本の社会や経済を支える重要なエネルギー源であることは間違いない」(震災後の与謝野経済相の発言)「東電はよくやっている。この状態で止まっているのは、日本の原子力が優秀だからだ」(近藤経産政務官)がある。

 以下は7日付け新潟日報朝刊「窓」に掲載された私の投稿文の転載である。
「日本のエネルギー政策に関する、管首相のサミットでの発言には失望した。せめて、ドイツやスイス政府のように、原発の新設の断念と、老朽化した原発の順次廃炉を表明し、さらに「日本が技術力を駆使して、再生可能エネルギーへのシフトを図るための、けん引国となる」との力強いメッセージが欲しかった。

緑深まる角田山
緑が深まった角田山 収束のめどさえ立たない東京電力福島第一原発の惨状を見れば、少なくとも地震国日本では原発立地は無理、ということは、世界の人々や国民にも理解され、拍手喝采を受けたであろうに。ソフトバンクの孫社長の言うように、「やるという覚悟とビジョンがあれば、再生可能エネルギーへの転換は可能」と、私も思う。

 経産省など原発推進派は、「電力の安定供給」を理由に、代替エネルギーで電力需要を賄うのは不可能、という情報を流し続けている。しかし、環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也氏をはじめ、代替は十分可能、と主張する専門家の声にも説得力がある。

 電力会社も、事故の際の莫大な損害賠償や核廃棄物の最終処理費用を考えれば、採算がとれないことを悟るべきだ。地震の度に、原発事故におびえて暮らす生活より多少不便な生活を忍んでも安心・安全な日々の暮らしを望みたい。」 

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