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NO1688  エネルギーと生活の見直し(22)

スイカ畑
スイカ畑 31日(火)曇。5月も今日で終わり。今日は佐潟まで走り(往復20キロ余)、いい汗をかいた。潟の周辺ではスイカや葉タバコの手入れが行われていた。秋葉原で買った名刺大の携帯ラジオで国会中継を聞きながら走るのだが、下らない質問と答弁だった。

 終わってしまった事柄の責任を追及する話ばかりで、肝心の被災地の復興やビジョンをめぐるやり取りがない。おまけに内閣不信任案提出だと。今日の新潟日報の社説「この非常時に何の騒ぎか」は私の言いたいことそのままで、久しぶりに溜飲を下げた。

「復興のための法律より、不信任案を優先する理屈がわからない。『原発列島化』を推進してきた自民党が今回の事態に大きな責任を負っていることは明らかだ。東京電力の無責任体質を許してきたのは、歴代自民党政権ではないのか」なかなか歯切れがいい。

葉タバコ
葉タバコ「野党よりさらに分からないのは、民主党内の『倒閣運動』である。その中心にいるとみられる小沢一郎元代表は『管首相ではだめだ』という一方で、『なぜ駄目なのか』『俺ならこうする』。それを語らない倒閣運動とは何なのか」これに共産党まで賛成するのだろうか。

 ドイツのゴミ処理の先進性をもう少し紹介する。日本も97年に「容器包装リサイクル法」が施行され、財団法人「日本容器リサイクル協会」ができたものの、ドイツと違いメーカーや流通・販売業者に負担させるシステムではなく自治体(税金)で委託する仕組み。

 日本の容器包装リサイクル法は税金投入型のゴミ処理であり、莫大な税負担にも関わらず、ゴミの減量が進まない大きな理由である。隣国の韓国や台湾でさえ回収費用を製品価格に組み込むことが実施されており、再生工場は回収すればするほど収益が上がる。 

アカシヤの花
アカシヤの花も咲いた 01年に始まった「家電リサイクル法」では廃家電製品のリサイクル責任を製造者としたことは前進だと思いきや、リサイクル費用を全て消費者に押し付けた。これもドイツとはまるで違う。予想された通り、不法投棄は増え、企業は何の努力もしない結果になった。

 罰則面でも日本のリサイクル法は消費者に厳しく、不法投棄に対して5年以下の懲役または1000万円以下の罰金。製造者には甘く、家電製品の不記載や立ち入り検査に不協力の場合でも50万円以下の罰金で済む。日本の政治がいかに大企業に甘いかの典型例である。

 ドイツでは回収からリサイクルまでの費用を製品価格に組み込むことが当然のこととして実施されている。(それで日本より価格が高いわけではない)企業は包装容器を減らすことに必死で、だから過剰包装はないのである。企業努力が競争になっている。  

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