カタクリの花
8日(日)晴。浜岡原発の停止要請に中部電力は「株主等への説明責任」を理由に、取締役会で決定を見送ったという。全く話にならない。引き延ばすようなら、それこそ超法規的に命令で停止させるべきだ。何年前かにもトラブル隠しで全号機を停止したはずだ。
その時も混乱は起きていない。柏崎刈羽原発全号機が停止した際も夏の東京の電力危機が言われたが、計画停電も何もなかった。藤田祐幸氏(物理学者)の計算を後日詳しく紹介するが、仮に今直ちに全54基が停止しても、夏のピーク時を除けば混乱はないと。
現に浜岡が停止すれば35基、さらに今年中に定期点検のために11基が運転を停止することになっている。この状況下では政府が要請しなくても、来年稼働するのは10基足らずということになるのだから、我々は腹を据えて節電で乗り切る覚悟をしなければならない。
緑の桜
停止要請に一部マスコミは御用学者や推進派を動員して、「場当たり的」「思いつき」等の批判を繰り返している。浜岡の危険性を藤田氏の著書で説明すれば、立地審査指針が作られたのは1964年。まだ地震の原因としての活断層やプレート説が主流ではない時代。
いずれも過去に大きな地震を経験していない地震空白地域が選ばれた。その後、日本列島は4枚ものプレートに接する世界でも有数の地震地帯であることが明白になった。空白地域は地震エネルギーが蓄積し、いつ起きても不思議でない地域というのが常識となった。
その後新しい活断層が次々と明らかになった。浜岡原発は近い将来確実に起きるとされている地震の想定域の中心に建っている。柏崎、島根も近い将来直下型地震が発生するであろうと考えられている地震空白区域に建っている。活断層も建設後に発見されたものだ。
まっ白い桜
60年代に原発立地は①直下に活断層のないことを確認し②建物を強固に支える岩盤の上に建設③限界的な地震にも耐える設計④地震が起こると炉は完全に自動停止するーから安全だと説明された。現状は皮肉にもほとんどが7~8クラスの地震の想定区域に建っている。
特に浜岡原発は相良層と呼ばれる「岩盤」の上に建設されており、地層はボロボロの砂岩と泥岩が交互に積み重なったもので、到底岩盤と呼べるものではないのだという。そもそも海辺の入江は断層破砕帯など弱い断層が浸食されて形成されたもので、強固ではない。
そもそも活断層が建設予定地にないことを確認するのは不可能に近いのだと。なぜなら、地表に表れているか、ボウリングによって手の届くせいぜい数百メートルの範囲で、阪神淡路の際動いた地層は数十キロだったという。数百メートルでさえ調べようともしない。
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