バレエで英国へ留学中の鈴木渚さんから、実務学のレポートが提出されましたのでここに紹介いたします。
The Nutcracker を終えて…
私の通うノーザンバレエスクールの秋学期の総まとめとして、12月に「くるみ割り人形」の公演がありました。9月から振付、役のオーディション、リハーサルの順で進み、12月の9~11日に本番を迎えました。
今回の私の役は物語の主人公の少女「クララ」でした。小さいころからなぜか実際の年齢よりも上の大人っぽい役をいただくことが多かったので、18歳になってからのクララはびっくりすると同時に新しい挑戦でわくわくしました。
クララの役は、踊りもありますが演技(マイム)も重要な要素の一つです。子役として他の教室から子供たちが10人くらい参加してくれたので、合同レッスンの時にはその子たちの自然な動きや表情を観察して日々鏡の前などで練習をしました。その他には、男性2人とのパ・ド・トロワも初めての経験でした。3人それぞれの踊りの癖もあり、始めのうちは全く息が合わなかったのですが、練習を重ねるうちにお互いの信頼感もうまれ、コミュニケーションがとりやすくなってきました。
公演本番は、3日連続の4公演でした。4回全てが満足のいく出来ではなかったけれど、自分でも上手くいった回は特に拍手も多く、後から先生にも褒めてもらえたので嬉しかったです。私の役は1幕2幕を通して、ほぼずっと舞台の上にいるので、気が抜けず緊張感を保つのが大変でした。でも、私が自信をもってうまく踊れた時は、周りの友人たちもよりうまくまとまり、全体の舞台が1つになって盛り上がったような気がします。
学校の友人たちは、もともと仲が良かったのですが、この公演を通して更に関係が深まり、本当に楽しい経験ができました。大勢で一つの舞台を創り上げる達成感はすばらしいものだと思いました。
このくるみ割り人形の舞台でたくさんのことを学び、自分にとってとてもいい勉強になりました。この経験を生かして、更に自分の弱点を克服して成長していきたいとおもいます。
渚さんはこのレポートと毎日のおけいこでAを取りました。