初めてオペラ座でバレーを観たときには、「ここでどうやってバレー(ボール)をするの?」
四角い字幕の箱を指して「ここにスコアが出るの?」
と言っていた次男も、近頃ではオペラ座の常連客になりつつあります。
次回私達一家が観にいくオペラはセルバンテスの『ドンキホーテ』
騎士道物語を読み過ぎて妄想に陥った主人公のアロンソ・キハーノが、自らを伝説の騎士と思い込み、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」として妄想上の美しい姫と虐げられた人々の為に鼓舞奮闘する物語です。この本は、出版された当初は滑稽本として高い評価を受けたものの、時代の流れとともに騎士道の悪しき習慣を風刺する作品として捕らえられるようになります。その後19世紀に入りドフトエフスキーにより「最も偉大で最ももの悲しい書物」と評価され、それが浸透してゆきます。
そして、私が息子の本棚から抜き取って読んだ「ドンキホーテ」はまさにそんな物語でした。小学6年生のとき担任の先生が「竹やりでB29を落とそうとするなんて、ドンキホーテみたいだ」と言っていたのが強く印象に残っている私にとって「ドンキホーテ」は「風刺本」だったので【講談社英語文庫】の『Don Quixote』は大きな驚きでした。
バレーの「DON QUIXOTE」は若い男女の恋物語でドンキホーテは物語の進行の理解を手助けするために登場する狂言回しとして登場するのみですが、アロンソ・キハーノの心情を理解していれば、バレーもまた違った風に感じ取れるかもしれません。
ウィーン国立オペラ座「DON QUIXOTE」公演予定
2月28日
3月5,8,15,27日
4月1,25日
5月1日
チケット予約はこちらから。https://www.culturall.com/ticket/isto/work_details.mc?language=1&vorst_num=26720↓ポチッとお願いします。励みになります
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