ウィーンの年越しって、どんなんだと思いますか?
氷点下の冷え切った空気、
足早に家路に急ぐ人たち、
静まり返った街に響く教会の鐘の音、
どこからともなく聞こえるワルツ・・
それはもう、ケストナーの「点子ちゃんとアントン」の世界。
かと思いきや、違う違う!!
まず驚いたのは、大晦日は爆竹でお祝いする、という事。
電車に乗ると、1メートルほどの筒に直径10センチ以上ある火薬をつけた爆竹を嬉しそうに抱えている若者や親子が沢山見かけます。近所の公園でも「ハッレルヤァ~♪」と叫びながら爆竹を炸裂させる子供の一団がいました。マンマミーヤ。
ウィーンでは数年前からSilvester in Wien という催しが開催されています。なんて、随分前から知っているような書き方ですが、今日もらったチラシの受け売りです。ちなみにSilvesterというのは「大晦日」という意味のドイツ語です。
シュテファン寺院前の広場ではクリスマス直後から会場設営が進められていたのですが、開催されるのはその名の通り大晦日。クリスマスマルクト同様にその年限定のマグカップでプンシュが飲めます。ついつい記念に飲んじゃいますね。2010年のSilvester in Wienで出されるマグカップには「2011」と書いてあります。これが今年のカップ。昨年は絵柄がカレンダーでした。
デーメルのチョコレートトルテの実演販売もありました。
新年のラッキーグッズも勿論売られています。UFOキャッチャーでもらえるような大きさのピンクの豚のぬいぐるみは1ユーロ。
ドイツ語圏で人気の"lead pouring"がこれ。数日前の記事で書きましたが、溶けた形で運勢を占います。丸だと幸運、そして十字架の形になると怖いことが起こるのですが、スプーンの上で溶かすので十中八九、丸い形になるでしょう。
イルミネーションも綺麗です!
こちらは長男が「あ、コインの裏でたまに見かける十字架だ」と言ってとった1枚。いつも私と違うものを見ています。ユーロのコインの裏側は国によって違うので子供には楽しいみたい♪
今年のSilvester in Wienの目玉は何と言っても市庁舎前でカウントダウン終了直後に行われる
フランツ・ウェルザー=メスト(Franz Welser-Möst)指揮による
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
ドナウワルツ!!
なんて豪華なの!!というわけで、人ごみを掻き分け行ってきました。
会場となる市庁舎前の広場はものすごい人!! モーターショーだってここまでは混雑しないよ。アニメの祭典やAKB48のコンサートの最前列にいるような込みようです。クリスマスマルクト動揺に屋台が並んでるんだけど屋根しか見えません。そんな状況のなか、ドナウワルツが流れてきました。
は~、ウィーンの夜空の下で聞く生演奏は感慨深い・・。あのフランツ・ウェルザー=メストがタクトを振っているかと思うとなおの事。
でも会場は見えなかったんですよねぇ。市庁舎の建物の中にいる人たちがみな同じ方向を見ているので会場はその方向にあるのかも。
私達の側にある特設会場の向かって左側にある巨大スクリーンに映るのは、ワルツにあわせて人ごみの中踊るカップルの姿。子供の頃、世界の大晦日を中継でつなぐテレビ番組で見た光景です。
演奏が終わった後は、キンダープンシュを飲みながらゆっくり歩いて家に帰りました。時刻は0時30分。途中、38番、41番トラムが各2本私達を追い抜いていきました。他のトラムもまだ10分おきくらいに動いていましたよ。↓ポチッとお願いします。励みになります
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