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No.1535 信仰について考える(1)

坂井神社 2日(日)曇り。新年早々に挫折してしまった。大晦日から元旦にかけて暴風雪の予報は見事に外れ、元旦は青空も覗く穏やかな朝を迎えた。大晦日は家族9人全員が集い、大宴会となり、私は9時前につぶれてしまった。海外にいればこんなことはないのに。

 元旦の朝は年賀状の返事を書き、投函を兼ねて1時間ほどの散歩に出た。途中、地域の神社である坂井神社の前には長蛇の列。いわゆる初詣であろうが、信心の無い私はとても参拝の気にはならず、写真を撮りながら素通り。日本人はこんなに信心深かったか?

 私は信仰の点でも天邪鬼である。我が家には普通の家と同じく仏壇もあれば神棚もある。仏壇には素直に手を合わせても、神棚にはその気にならない。考えてみれば、同じ家の中に2つの信仰対象を持っている国は日本以外にあるだろうか。寡聞にして知らない。

散歩コース 一神教の国の人々から見れば、家の中に2つの神や仏を祭り、お地蔵さまや観音様にも手を合わせる摩訶不思議な、無節操な人々と見えるだろう。でも世界を見渡してイスラム教やキリスト教等宗教をめぐる対立や紛争を見るにつけ日本人の寛容さも良しとすべきか。

 日本の仏教や神社信仰も、信仰というより習俗化しており、そう思えばこだわることもないのだが、歴史の教師の立場で見ればなお抵抗感がある。特に無教会派の内村鑑三に傾倒し、彼の弟子が主宰した東京は新大久保の聖書研究会に通った者としてはなおのこと。

 内村は札幌農学校に通学の道すがら「偶像を拝するなかれ」という聖書の教えを守るために神社や寺院、お地蔵様の前を避けて通ったと「余はいかにして基督信徒となりしか」の中で書き記している。私のこだわりはこの本に影響されてのことである。

NZから届いたクリスマスの様子 内村氏の主張によれば、イエスも釈迦も決して自らは教会や寺院を作らず、弟士も持とうとはしなかった。辻説法が中心だった。組織が大きくなると必ず堕落すると。人間の平等を説く宗教が教会や仏教界の中に階級をつくりだしているのは皮肉でしかない。

 実際、内村氏は自ら新宿で主宰した聖書研究会も大きくなるたびに解散して、無教会主義を貫いた。宗教が政治に及ぼす害毒ほど忌むべきものはない。日本の神社の歴史もその一つである。私は昨日、越後一宮の弥彦神社を避け、国上寺に初詣をした。

 弥彦神社は明治政府によって国弊中社に指定され、戦後それはすべて廃止されたはずなのに今なおそれを誇っていることが気に入らない。日本の神社はそもそも皇室とは関わりなく五穀豊穣を祈るのが基本で自然発生的に生まれたのが始まりであろう。 

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